時速80キロ「栃木のスーパー一般道」またまた改良!? “ワンツースリー立体”ついに一部完成
栃木県が整備を進めてきた国道408号「真岡宇都宮バイパス」の起点「清原工業団地南ランプ交差点」の立体部が2025年4月24日(木)。“ハイスペック一般道”がさらに進化します。
「高規格バイパス」と「普通の区間」の境目を立体化!
栃木県が整備を進めてきた国道408号「真岡宇都宮バイパス」の起点「清原工業団地南ランプ交差点」の立体部が2025年4月24日(木)に暫定開通します。

「真岡宇都宮バイパス」は、鬼怒川の東岸を南北に貫き真岡市まで続く国道408号バイパス「鬼怒テクノ通り」14.1kmの一部を構成します。このバイパスは一般道ながら最高速度80km/hに指定されており、高速道路と見まがうような規格です。
立体化される清原工業団地南ランプ交差点は、この鬼怒テクノ通りの起点に当たり、交差する国道123号(通称ワンツースリー)をまたぎます。今回は南行きの立体部のみの開通です。
なお、この立体部の名称は地名をとって「氷室陸橋」と名付けられました。
「鬼怒テクノ通り」を含め、常磐道の谷和原IC(茨城県つくばみらい市)から国道294号を北上し、栃木県内の国道408号バイパスを経て東北道の矢板ICに至る区間は、地域高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」に位置付けられています。
「常総・宇都宮東部連絡道路」のルートは距離のうえでは東京-宇都宮の最短路にもなることから、栃木県内では高規格なバイパス建設を含めた改良が各地で進められています。1月30日には、鬼怒テクノ通りの延長線上にある国道408号「宇都宮高根沢バイパス」で最大の交差点を立体化する「野高谷(のごや)立体」も開通しました。
ただ、この鬼怒テクノ通りから野高谷立体までの約4kmは、4車線ではあるものの、清原工業団地を通過する高規格道路ではない“普通の区間”です。途中の交差点では次世代路面電車(LRT)の宇都宮ライトレールが横断しています。
今回の立体部の延長は600mあり、清原工業団地南ランプ交差点のひとつ北の交差点から、国道123号を一気に跨いで鬼怒テクノ通りへ入るような線形になります。詰まりがちだった国道123号交点の渋滞を緩和し、鬼怒テクノ通りと工業団地のアクセスがスムーズになる見込みです。
なお、氷室陸橋の北行きの立体部は6月に暫定供用を開始する予定だそうです。
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