首都圏―栃木“第三のルート”めきめき成長中!? 「常磐道からまっすぐ100km」構想の最終地点は今 宇都宮LRTからの“夢の続き”
東北道と新4号国道に次いで、首都圏と栃木を結ぶ「第三のルート」がパワーアップしつつあります。栃木県内に残る最後の未開通部、そこに至る“ボトルネック交差点”の解消に向けた動きが進んでいます。
立体ドーン! 陸橋ドーン! 築堤ドーン! 宇都宮高根沢バイパス
2024年現在、栃木県内で国道408号「宇都宮高根沢バイパス」の工事が進んでいます。宇都宮市内から北の高根沢町にかけて、鬼怒川の東岸を南北に結ぶ国道408号のバイパスです。
同バイパスでは目立った工事が3か所進行しています。ひとつは、2023年に開通した宇都宮ライトレール(以下LRT)も鉄道用の陸橋で跨いでいる野高谷町(のごやまち)交差点の巨大立体、もうひとつは県道宇都宮向田(むかだ)線バイパスをまたぐ「板戸ランプ」の立体化工事、そして現在の終点から国道4号に至る未開通部の建設です。
野高谷町交差点の立体(野高谷ランプ)は2024年度の開通予定で、4月末現在、構造物はほぼ完成といったところ。車両用の3灯信号の下に、矢印信号が4つも並ぶという複雑かつ巨大な交差点をまたぎます。周辺渋滞の根本原因となっている箇所でもあり、立体化による渋滞緩和に期待がかかっています。
さらに、現在の終点である県道16号「宝積寺バイパス」から国道4号までの未開通部1.3kmでは、JR宇都宮線が通る谷底をまたぐ橋の工事が進行中。その先は一気に鬼怒川沿いの低地へと下がっていく河岸段丘の地形ですが、そこから国道4号に向かって田んぼのなかに巨大な築堤も姿を現しています。
このルートはいわば、東北道、国道4号(新4号国道)に次ぐ、首都圏と栃木を結ぶ「第三のルート」になります。
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