JALが「新型機初の“旅客機の車検”」既存機とどう違う? 同社初の客室機構&伝統破りのエアバス機…「整備士魂かけた」その内容とは
JAL(日本航空)が約20年ぶりに導入した新型長距離国際線主流機「エアバスA350-1000」。同モデルに初めて自動車における車検に相当し、詳細な点検がなされる「重整備」が行われました。新型機の「重整備」は、他のモデルとどのように異なるのでしょうか。
国内線主力機の姉妹機との違いは?
そのようなCFRP素材機の整備作業の特徴については「例えば何かボーンと当たったときにアルミ製の機体はヘコむのに対し、コンポジット(CFRP)機はボーンと戻る感じでヘコみません。そのため、当たった場所が分からなくなるので、その時点で印をつけて電波で専用の機械で確認します」と話します。

そのようなA350-1000ですが、国内線ですでに重整備を行っている姉妹機A350-900との違いは「エンジンの出力やシステム仕様の違いが若干存在するものの、整備方法自体は大きな違いはなく、基本的なプロセスは同様です」としています。
一方でこれらの姉妹機が大きく異なるのは、モデルそのものよりも客室仕様です。同氏が「もう我々が見てもすごいなと思うぐらい」と話すほど同社の歴史上でもトップクラスに豪華な客室仕様を持ちます。反面、複雑な機構が採用されています。
同氏はこれについて、「就航してから1年少々ですけれども、やっぱりあちこちがやっぱり動きがスムーズじゃなかったりする部分も多いので、この期間で、しっかりと新しい就航した手の新しい機体のように元に戻すために、しっかり手を入れています。我々もこの機体をいかに守りながら快適な客室を提供できのかと、我々の整備士魂をかけているところです」と話しています。
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