自転車のすり抜けにも「反則金」ついに来年4月から 基本ルールは“原付と同じ” 実はクルマにも新たな罰則が!?

警察庁がかねて導入を決めていた自転車へのいわゆる「青切符」制度について、その反則金額を定め、施行に向けたパブリックコメントを募集します。罰金による赤切符の現状と比べ、違反が摘発される可能性が高まります。

自転車特有の“違反”にも反則金の適用

 自転車の道路交通法違反に対して執行される反則金制度が具体的に動き出します。警察庁が2025年4月25日から、違反の内容などの詳細についてパブリックコメント(国民からの意見募集)を開始しました。

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自転車の青切符制度が具体になった。写真はイメージ(画像:写真AC)。

 自転車運転者の交通違反には、現行では罰金制度に基づく「赤切符」が交付されます。2024年の道路交通法改正では、自転車にも自動車の違反と同じ反則金制度に基づく「青切符」の交付を決め、現行制度の切替え時期と自転車反則金の額については未定としていましたが、その全容が明らかになりました。

 自転車青切符制度に伴う大きな変更は2点です。

・自転車の道路交通法違反に対する青切符の施行は、2026年4月1日を予定。

・自転車の交通違反に対する反則金は、現行で原付バイク(原動機付自転車)に課せられる反則金と同額とする。

・16歳以上が対象(原付と同じ)。

 自転車は誰もが気軽に乗ることができる反面、自動車と同じ車両に分類されるため、守らなければならない交通ルールも広範囲に及びます。改めて自転車特有の違反について、抜き出してみます。

・並進禁止違反=反則金3000円(罰則2万円以下の罰金または科料)

・2人乗りや過積載/軽車両乗車積載制限違反=反則金3000円(罰則2万円以下の罰金または科料)

・ブレーキ装置を付けないピスト自転車など/自転車制動装置不良=反則金5000円(罰則5万円以下の罰金)

 なお、重大な事故につながる次のような違反は、反則金額も高く設定されています。これらはすべて原付バイクと同じです。

・携帯電話使用等(保持)=反則金1万2000円(罰則6月以下の懲役または10万円以下の罰金)

・信号無視=反則金6000円(罰則6月以下の懲役または10万円以下の罰金)

・歩道通行等、逆走など通行区分違反=反則金6000円(罰則3月以下の懲役または5万円以下の罰金)

・指定場所一時不停止等=反則金5000円(罰則3月以下の懲役または5万円以下の罰金)

【写真】これが最高額「反則金1.2万円」の違反です

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コメント

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3件のコメント

  1. 自転車などの軽車両は、複数車線の場合、一番左の車線を走行することになっています。一番左の車線が左折車線だっときは、左の車線の右側、つまり、中央側によって直進することになるのですが、ほとんどの自動車運転者はこのことを知らないのではないでしょうか。

    自転車と自動車との接触事故を増やさないためにも、自転車の振る舞いを自動車運転者にも周知する必要があるのではないでしょうか。

  2. まず間違いなく車と自転車の接触事故が増えるでしょうね。

    そして、善良で運転が下手なドライバーは刑務所に入ることになります。

    そんな未来が予想できるので

    「自転車は歩行者に注意して歩道を徐行」とするようにパブリックコメントを寄せましょう。

  3. 税金上げるのは早いのに こういうのは遅いんだよなぁ 腐ってるな