まるでラブコメ。韓国とインドネシアの戦闘機模様
韓国と戦闘機の共同開発を進めていながら“不義理”が目立つインドネシアが、さらに別の国へ接近。しかしそれは、かつて両国を“フッた”国でした。3国と周辺国を交えた「戦闘機模様」は、まるでラブコメのように複雑な様相を呈します。
よりによってトルコに接近…?
前出した出資金問題に関しては韓国が譲歩し、KF-21開発の主契約社である航空機メーカーのKAI(韓国航空宇宙産業)は技術資料を持ち帰るインドネシア人技術者10名を受け入れていました。しかし、このうち5名が2024年12月に持ち出しの認可されていないKF-21関連の資料6600件が入ったUSBデバイスを外部に持ち出そうとして書類送検されています。

こうしたこともあり、2025年4月現在、韓国とインドネシアのパートナーシップは解消していないものの、解消されるのではないかとの見方が強まっています。
インドネシアは国内航空産業の育成に力を入れており、仮に韓国とのパートナーシップを解消することになるのであれば、別のパートナーを見つけようとするのは自然な流れと言えるのですが、実のところインドネシアが秋波を送るトルコには、21世紀初頭に韓国から戦闘機の共同開発を持ちかけられて断った、言わば「韓国をフッた」という過去があります。
インドネシア×トルコ 韓国は気にしない!?
KF-21の開発構想は2001年3月、金大中大統領(当時)が空軍士官学校で行った演説の中で発表されています。
その開発費用は当初6兆ウォンと見積もられていました。KF-21の研究が本格化した2000年代の韓国の国防費は20兆ウォン台で推移しており、6兆ウォンという開発費は、当時の韓国にとって小さな負担ではありませんでした。
このため韓国はインドネシアと並行してトルコへも共同開発をもちかけたのですが、トルコは「対等な立場での共同開発は困難」との理由から共同開発には参加せず、単独でカーンを開発する道を選択しました。
つまり、トルコは韓国と同時に、インドネシアも一度は“フッた”という見方ができます。そのインドネシアがいま、トルコに秋波を送っているのですから、韓国はさぞ面白くないだろうと思ってしまうかもしれません。
ところがどっこい韓国は、既にKF-21の新しいパートナー候補国を見つけています。
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