奇抜極めし「滑走路内に思いっきり公道横切る珍空港」なぜ?世界唯一の珍景実現の経緯とは

地中海の入り口にあるジブラルタルに、世界で唯一滑走路を車両や歩行者が横断しているという特殊な空港があります。なぜこのような奇抜なレイアウトとなっているのでしょうか。

観光資源のためにこの状態は続く?

 加えて、ジブラルタル空港の滑走路には誘導路が一部にしかありません。そのため、 この道路が横切っている場所は、遮断機が下りているとはいえ、通行人のほぼ目の前を、飛行機が轟音を上げて、離着陸することになります。 その迫力はすさまじく、世界の飛行機好きが訪れてみたいと言われているスポットのひとつです。

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ジブラルタル空港に駐機する旅客機(画像:ジブラルタル自治政府)

 大きな問題がなく、離着陸がスムーズに終われば、すぐに遮断機は上がり、また通常の道路に戻ります。人々は滑走路の真ん中で写真を撮ったり、飛行機を眺めたりすることができますが、旅行者はともかく、地元住民は当然こうした光景に慣れきっています。

 飛行機が離着陸するたびに交通を遮断するということは、交通量が多いときには、道路の大渋滞を招きます。加えて一般車両の往来があることで滑走路の痛みも早くなるのです。

 そのため、ジブラルタルでは滑走路を迂回するためのトンネルの建設の必要性が前々から訴えられていました。

 このトンネルの具体的な計画は、2000年代の初頭から持ち上がっていましたが、予算の都合などで何度も頓挫しています。ようやく開通したのは2023年でした。

 開通した現在は、一般車両が滑走路を横断することはなりました。また空港利用者も、スペインとの国境付近にあるバスセンターから出るバスに乗って、ジブラルタルの中心地を目指すと、滑走路を横断することなく、迂回路を通って市街地へと向かうことが可能になっています。

 しかし、このバスは観光客にはあまり人気がないといわれています。なぜなら、みんなどうしても滑走路を通りたいからです。実際、この滑走路を横断する道路は、ジブラルタルの観光資源のひとつとなっており、これを目当てに全世界から観光客が訪れています。

 そのため、迂回路が出来上がったら、閉鎖するつもりだった横断路ですが、同政府の発表によると、完成後も徒歩に限定して通行可能としているようです。

【ホントに空港内に!?】滑走路と横断する形の公道(写真)

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