奇抜極めし「滑走路内に思いっきり公道横切る珍空港」なぜ?世界唯一の珍景実現の経緯とは

地中海の入り口にあるジブラルタルに、世界で唯一滑走路を車両や歩行者が横断しているという特殊な空港があります。なぜこのような奇抜なレイアウトとなっているのでしょうか。

観光資源のためにこの状態は続く?

 加えて、ジブラルタル空港の滑走路には誘導路が一部にしかありません。そのため、 この道路が横切っている場所は、遮断機が下りているとはいえ、通行人のほぼ目の前を、飛行機が轟音を上げて、離着陸することになります。 その迫力はすさまじく、世界の飛行機好きが訪れてみたいと言われているスポットのひとつです。

Large 20250504 01

拡大画像

ジブラルタル空港に駐機する旅客機(画像:ジブラルタル自治政府)

 大きな問題がなく、離着陸がスムーズに終われば、すぐに遮断機は上がり、また通常の道路に戻ります。人々は滑走路の真ん中で写真を撮ったり、飛行機を眺めたりすることができますが、旅行者はともかく、地元住民は当然こうした光景に慣れきっています。

 飛行機が離着陸するたびに交通を遮断するということは、交通量が多いときには、道路の大渋滞を招きます。加えて一般車両の往来があることで滑走路の痛みも早くなるのです。

 そのため、ジブラルタルでは滑走路を迂回するためのトンネルの建設の必要性が前々から訴えられていました。

 このトンネルの具体的な計画は、2000年代の初頭から持ち上がっていましたが、予算の都合などで何度も頓挫しています。ようやく開通したのは2023年でした。

 開通した現在は、一般車両が滑走路を横断することはなりました。また空港利用者も、スペインとの国境付近にあるバスセンターから出るバスに乗って、ジブラルタルの中心地を目指すと、滑走路を横断することなく、迂回路を通って市街地へと向かうことが可能になっています。

 しかし、このバスは観光客にはあまり人気がないといわれています。なぜなら、みんなどうしても滑走路を通りたいからです。実際、この滑走路を横断する道路は、ジブラルタルの観光資源のひとつとなっており、これを目当てに全世界から観光客が訪れています。

 そのため、迂回路が出来上がったら、閉鎖するつもりだった横断路ですが、同政府の発表によると、完成後も徒歩に限定して通行可能としているようです。

【ホントに空港内に!?】滑走路と横断する形の公道(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  2. 海自の潜水艦が発射した魚雷が「揚陸艦へ突進」 雷跡を上空から捉えた珍しい写真が公開される
  3. ロシア海軍の潜水艦に「異変」! 衛星画像の分析で明らかに 船体に“巨大な傘”を設置か イギリス国防省が指摘
  4. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  5. 片山さつき大臣「実態調査はじめます」 街のクルマ屋の「保険代理店打ち切り」問題に新局面 ビッグモーター事件の余波に再び切り込む!
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の戦闘機が「真正面から撃破される瞬間」を捉えた映像が公開 ドローンの突入を防げず
  3. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  4. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開
  5. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号