「神奈川随一の観光地」から京急バス撤退! 並行して“モノレールあるからいいじゃん”なのか? 廃止前に乗ってきた

京浜急行バスが鎌倉駅発着の系統を整理し、江ノ島から撤退。これに先立ち、廃止対象で湘南モノレールと並走する「船6」系統に乗車しました。

湘南モノレールの並行路線に乗ってみた

 実際に江ノ島から「船6」に乗車してみました。「船6」は廃止前の2025年5月時点で土休日のみ2往復が設定されています。江ノ島には京急バスのほか、江ノ電バスのバス停もあり、折り返し場では両社のバスが仲良く並んでいる姿を見ることができます。

 江ノ島からは、江ノ島バスの系統として藤沢駅行き(F3・F31)と大船駅行き(N3)があります。江ノ島16時20分発の「船6」に乗車した際は、江ノ電バスの大船駅行きと同時に発車しました。いずれも江の島大橋を渡りますが、江ノ電バスの大船駅行きに続いて京急バスの「船6」が走るという光景です。

 もっとも、江ノ電バスの大船駅行きは、江の島大橋を渡った江ノ島海岸バス停の先で京急「船6」とは異なるルートへ分かれていきます。

「船6」は龍口寺(りゅうこうじ)に向かい、ここで江ノ電の線路を横断、かつての有料道路(京急道路)だった湘南モノレールの軌道の真下に向かいます。龍口寺のバス停付近には「江ノ電もなか」で知られる扇屋という和菓子店があるほか、江ノ電の併用軌道と専用軌道の境界にあたる場所でも知られています。

 龍口寺から先の旧有料道路区間は、その真上や真横を湘南モノレールが走っていきますが、湘南モノレールよりも道路の方がアップダウンやカーブがきつく、バスが停止して対向車とすれ違う場面もありました。

 湘南モノレールの駅の近辺には、京急のバス停も存在します。ただ駅名とバス停の名前が一致しないものが多く、例えば湘南モノレールの西鎌倉駅は、「船6」だと津村バス停に当たります。西鎌倉駅をまたいで反対側には、江ノ電バスの津村バス停があり、先ほど江ノ島を発車して途中で別れた大船駅行きの江ノ電バスが見えました。

 江ノ電バスの大船駅行きは、津村付近まで湘南モノレールから最大数百メートルほど離れた東側を通ります。しかし、以後の大船駅までは、逆に湘南モノレールの西側を通ります。

【シュールすぎる…】バスから見える「江ノ電の顔が埋まった」和菓子店(写真)

最新記事

コメント