駅入線時に照明を明るく 使用電力を制御するシステム導入へ JR東日本
JR東日本が、駅の営業時間や列車ダイヤ、天候などにあわせて自動かつ最適に使用電力を制御する「エネルギーマネジメントシステム」を、鉄道駅として初めて浦和駅に導入します。
サッカー場の芝を再利用したベンチ設置
JR東日本・大宮支社は2016年7月14日(木)、浦和駅(さいたま市浦和区)に、駅の営業時間や列車ダイヤ、天候などにあわせて自動かつ最適に使用電力を制御する「エネルギーマネジメントシステム」を、鉄道の駅として初めて導入すると発表しました。
浦和駅を、さまざまな環境保全技術を駅に導入する取り組み「エコステ」のモデル駅として位置付け、省エネルギーや環境調和などの取り組みが行われます。
「エネルギーマネジメントシステム」は、前日に天気予報や列車ダイヤの情報などから使用電力を予測して“基準値”とし、当日は太陽光発電量や使用状況などの実態にあわせてこの基準値を修正。使用電力が基準値を超えた場合に、照明や空調を制御するというものです。電力の使用状況などは、改札付近に設置されるディスプレイで確認できるようになるといいます。
このほか各ホームでは、列車が接近すると照明が明るくなったり、編成の長さやグリーン車の停車位置をLEDの色で案内したりするシステムを導入。コンコースでは、生体リズムを考慮したサーカディアン照明制御でLED照明が調整されます。これは1日のリズムにあわせ、朝は活気のある明かりに、夜はくつろぎ感のある明かりに調光、調色されるというものです。
ホームの屋根には太陽光発電設備や散水装置を設置。JR東日本は以上のような取り組みにより、CO2排出量を2015年に比べて約40%(約304t)削減できると見込んでいます。
また、「地域との連携」をキーワードに「エコベンチ」を設置。これは地域のサッカー場の芝を座面に再利用したもので、サッカーボールをモチーフに六角形でデザインされています。
「エコステ」整備に関する工事は2016年9月ごろから着手。2017年3月に使用開始の予定です。
【了】
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