新幹線の「ツノ」何のため? 車両によっては「見えないツノ」も

新幹線の先頭車両からはえている「ツノ」、「なんだろう?」と思ったことはないでしょうか。新幹線車両をりりしく、かっこよくしているようにも見えますが、もちろん、目的があります。ただ車両によって、さまざまな「生え方」があるようです。

車両によっては「見えないツノ」も

 東海道、山陽、九州新幹線系統の車両は、「静電アンテナ」が1992(平成4)年登場の300系電車まで運転席の上部付近にありましたが、1997(平成9)年登場の500系電車はパンタフラフ付近に(8両編成になった現在は2、7号車の屋根上)、そして1999(平成11)年登場の700系電車以降は、両先頭車両の後部屋根上に設けられています。

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丸部分が、パンタグラフ付近に隠れている秋田新幹線用E6系の「静電アンテナ」(2011年11月、恵 知仁撮影)。

 対し東北、北海道、山形、秋田、上越、北陸新幹線系統の車両では、その初代車両である1982(昭和57)年登場の200系電車や、1992(平成4)年登場の山形新幹線用400系電車では運転席上部付近にありましたが、それ以外の多くは、車体へ埋め込まれる形になっていたり、パンタグラフ付近に外から見にくい形で設置されているなど、「ツノ」の存在は分かりづらい構造です。

 ただ2014年に登場した、それら新幹線の系統で最も新しい車両である北陸新幹線用のE7・W7系電車では、両先頭車両の後部屋根上に設置され、ふたたび「ツノ」がハッキリ見られるようになりました(2016年登場の北海道新幹線H5系は、2011年に登場したE5系のバリエーション)。高速走行を行うと「静電アンテナ」は騒音の発生源になることなどから、設置場所も考えられています。

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JR東海・浜松工場の一般公開で展示されたN700系の「静電アンテナ」(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 2016年7月23日(土)と24日(日)にJR東海が一般公開している浜松工場(静岡県浜松市)でもN700系電車の「静電アンテナ」が展示され、来場者たちは手にとって、その重さを感じていました。浜松工場は新幹線車両の大規模な検査、整備を行う施設です。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

3件のコメント

  1. アンテナだとは判っていたものの、やっぱり第一印象としては「速さの象徴」ってデザイン性と思ってしまっていた。

  2. あら、意外と大きいね。

  3. これ気になっていて、何年か前に知恵袋で質問しました。

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