車両メーカーが本気で作る「ドクターイエロー模型」プロジェクト成立! 「返礼品の一部は実物と同じ製法で作ります」 お値段“約24万円”の全貌とは!?

引退したドクターイエローの車両メーカーが自ら作る「精密模型」のクラウドファンディングが成立し、製作が決定しました。どのような模型になるのでしょうか。

ドクターイエローのクラウドファンディング?

 鉄道車両などを製造する日本車輌製造と、JR東海、鉄道模型メーカーのカツミが協働したクラウドファンディング「923形ドクターイエロー(T4編成)ディスプレイモデルを作りたい!」が、JR東海のECサイト「JR東海MARKET」で2025年3月~5月に実施され、目標額の1億2000万円を大きく上回る約1億7000万円の支援が集まりました。

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クラウドファンディングで製作される700系ベースの923形「ドクターイエロー」。(提供:JR東海)

 これは、2001年9月から東海道・山陽新幹線の検測走行を担い、2025年1月に引退したドクターイエロー(T4編成)の7号車を、1/45スケールディスプレイモデルで再現し、923台限定でクラウドファンディングの支援者に2026年春ごろ、返礼品として贈るというプロジェクトです。

クラウドファンディング目標達成!製作者が語る裏側と展望

 今回はその製作に携わる人たちに苦労と今後の展望を聞きました。日本車輌製造の稲場優斗さんと園田泰之さん、JR東海で事業開発やEC事業などを担当する林大介さん、実際に模型の製造を手がける鉄道模型メーカーカツミの森井晃社長の4人です。

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左から順に日本車輌製造の稲場優斗さんと園田泰之さん、カツミの森井晃社長、JR東海の林大介さん(乗りものニュース編集部撮影)

──クラウドファンディングの途中で支援が停滞した時期もあったようですが、どのような思いでしたか?

「クラウドファンディングスタート時はすごい勢いがあって、この勢いのまま目標金額まで達成するかなと思ったのですが、すぐに停滞してしまいました。ご支援していただける鉄道ファンはたくさんいると思っていましたが、甘くはなかったというのが正直なところです。JR東海の協力を得て、駅でのチラシやポスター掲示、メディア露出などを積極的に行うことで、徐々にその支援額が増えていきました」(日本車輌製造・稲場さん)

「JR東海でもクラウドファンディングの経験はありましたが、今までは最大でも支援金額が2000万円程度で、1億円を超えるような大型プロジェクトは初めてでした。ただ、鉄道ファンの皆さまに模型の内容を知っていただく機会があれば支援していただけるという自信はありました。支援金額が23万9000円からという高額品ですから、家族会議が必要なケースもあったと思いますが、最後まで自信を持って進めることができました」(JR東海・林さん)

【画像】ここまでやるか! 綿密な実車取材の様子を見る!(26枚)

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