車両メーカーが本気で作る「ドクターイエロー模型」プロジェクト成立! 「返礼品の一部は実物と同じ製法で作ります」 お値段“約24万円”の全貌とは!?

引退したドクターイエローの車両メーカーが自ら作る「精密模型」のクラウドファンディングが成立し、製作が決定しました。どのような模型になるのでしょうか。

ドクターイエローだけじゃない! プロジェクト返礼品へのこだわりも!

──ドクターイエローと共に届けられる返礼品についても教えてください。

「銘板は実物と同じ木型を使って砂型で作ります。通常の金型製作とは異なり、鋳肌(いはだ)の質感までこだわっています。木型を砂の型に埋め、砂のつき具合によって表現が変わってくるので、コストがかかっても実物と同じ製法で作ります」(日本車輌製造・稲場さん)

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「再生アルミ製車両形式図プレート(裏面塗装付き)」を手にする日本車輌製造の園田さん(左)と稲場さん(右)。レーザー刻印されたドクターイエローの形式図の裏面にはドクターイエローの塗装がされている(乗りものニュース編集部撮影) ※写真に写る返礼品はサンプルです

──返礼品のなかには、解体されたドクターイエローの廃材を利用したアルミプレートもありますね。

「アルミプレートは、実際に解体されたドクターイエローのアルミを再利用して作ります。溶かしたアルミをインゴットにして、それを加工してプレート型にし、レーザー彫刻を施します。裏側にはドクターイエローと同じ黄色の塗装を施す予定です」(JR東海・林さん)

約1億7000万円を支援してくれた人たちへの感謝と今後の展望は?

 このように3社の思いが詰まったドクターイエローのクラウドファンディング。最後に支援者へのメッセージを聞きました。

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JR東海の林さん(右)も熱く思いを語る(乗りものニュース編集部撮影)

「高額の支援をしていただいた皆さまが、来年春に手元へ届いた時、『応援して良かった』と思えるような模型を作りたいです」(日本車輌製造・稲場さん)

「(JR東海の)従来のクラウドファンディングよりも高額設定のためか、支援者の皆さんの思いがより強いようです。支援者のなかには、SNSなどでクラウドファンディングの状況を逐一アナウンスする人もおられました。期待に応えられるものを作っていきたいです」(JR東海・林さん)

「色味や細部の表現など、模型らしさも追求しながら、本物の雰囲気も再現したいと思います。これだけの支援をいただいたことに身が引き締まる思いです」(カツミ・森井社長)

「模型店でPRをしていた時、すでに支援の申し込みをした人が『何としても達成してください』と声をかけてくださいました。そういった一人一人の思いが伝わってきましたので、必ず喜んでいただける模型を作ります」(日本車輌製造・園田さん)

 製作の進行状況は「JR東海MARKET」のプロジェクトページにて随時行われるそうです。

 2026年春の完成に向けて、3社の挑戦は続きます。

【画像】ここまでやるか! 綿密な実車取材の様子を見る!(26枚)

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