中国、南シナ海に新型飛行艇投入か 緊張続く沖縄周辺も活動範囲に
強引な海洋進出策をとる中国が、新型の国産飛行艇を誕生させました。その性能は、日本の飛行艇US-2の好敵手たりうるのでしょうか。またこの飛行艇登場により、緊迫する南シナ海はもちろんのこと、日本の防衛にも影響が出る可能性があります。
緊張続く南シナ海に中国の新たな一手か?
2016年7月23日(土)、中国の国営航空機メーカー中航工業(中国航空工業集団公司、AVIC)は、広東省の珠海(ズーハイ)において、国産の大型飛行艇AG-600をロールアウトさせました。
「飛行艇」とは、ボート型の胴体をもち、湖や海上など水面を滑走し離着水が可能な水上機の一種であり、別途、飛行場離着陸用の車輪も有しています。中航工業はAG-600の主要な任務について、森林火災における空中消火(着水時にポンプで水を汲み上げる)、および海難救助であると主張します。
しかし、AG-600はその能力がゆえに、周辺国との緊張状態に少なからず影響を与えることが懸念されます。
中国は現在、南シナ海のほぼ全域にわたり自国の主権を主張し、同海域においていくつかの岩礁を埋め立て飛行場を建設するなど、強引な策を推し進めています。2016年7月12日(火)にはオランダ・ハーグの仲裁裁判所において、国際法的に同主張を否定する裁定が出されましたが、中国はこれを無視する態度を鮮明にしており、今後も軍事力に物を言わせ同海域の支配を強めるでしょう。
そんな南シナ海において、中国が大型飛行艇AG-600の運用を開始すれば、飛行場を持たない小さな岩礁の拠点とも航空輸送路をつなぐことができるようになります。さらに、同海域全域を海難救助進出範囲内に収め実績を重ねることで、既成事実を作り、自国の支配がおよぶ根拠にすることが予想されます。
これ新明和のUS1で開発された波消し装置の完全なパクリでしょう。この技術が米に輸出され開発者の菊原博士が米訪問の時米軍の技術者から中国がパクリを作てっると知らされたと回顧録で述べてます。
これはたしか日本の航空雑誌で紹介されてたはずです。
しかし、中国は本格的な飛行艇を作ってないでしょう。97式大艇からの長い歴史のある日本の飛行艇メーカーにケンカを売るのは良いが、PS-1以来何十年もの洋上離着水の経験のある日本の飛行艇乗りに対抗出来るとは思えないし、まして飛行艇に出来ること出来ないことを知っている飛行艇設計者とは勝負にもなるまい。