「迎撃困難なミサイル」発射 ロシア軍の戦闘機基地 ウクライナの反撃を受ける MiG-31およびSu-34が損傷?
ウクライナ参謀本部はニジニ・ノヴゴロド州にあるサヴァスレイカ空軍基地を攻撃したと発表しました。
またもやかなり距離の離れた基地への攻撃
ウクライナ参謀本部は2025年6月9日、ロシア軍のニジニ・ノヴゴロド州にあるサヴァスレイカ空軍基地を攻撃し、駐機していたMiG-31戦闘機およびSu-34戦闘爆撃機に損害を与えたと発表しました。

ロシア空軍はこの基地に配備された航空機を空爆に使用しており、特にMiG-31とSu-34は極超音速ミサイル「キンジャール」の発射能力を有しています。同ミサイルは既存の防空システムでは迎撃の難しい極超音速兵器とされており、2024年12月以来となる使用が、6月9日にウクライナ全土で行われた大規模空爆で確認されました。
サヴァスレイカ空軍基地は、ウクライナ軍とロシア軍が戦闘を繰り広げる前線から約700km離れた場所にありますが、ウクライナ側は特殊作戦部隊が他の部隊と連携してこの攻撃を実施したと発表しています。なお、現時点では詳細な情報や映像の公開は行われていません。
攻撃の手段について公式な発表はありませんが、無人機による長距離攻撃である可能性が高いと見られています。同日には、前線から遠く離れたチェボクサルにある無人機製造施設も、ウクライナの無人機による攻撃を受けました。
ウクライナ軍は、6月1日にもロシア軍の飛行場4か所に対して一斉攻撃を実施し、Tu-95を含む多数の戦略爆撃機を破壊するなど、「クモの巣」作戦と呼ばれる作戦で1兆円以上の損害を与えたとしています。こうした遠隔地への無人機攻撃の機会は増加しています。
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