日本の大手造船メーカーが「新型護衛艦」のコンセプトを2種類同時発表! 将来を見据えた“注目ポイント”とは
千葉県の幕張メッセで開催された日本最大の防衛装備品展示会「DSEI Japan」にて、日本の大手造船メーカーであるJMUが「海上自衛隊向けの将来護衛艦のイメージモデル」を出展。詳しいお話を聞きました。
将来性を確保した設計に
千葉県の幕張メッセで、2025年5月21日から23日にかけて開催された大規模な防衛・安全保障の展示会「DSEI Japan 2025」において、日本の大手造船メーカーであるJMU(ジャパンマリンユナイテッド)が、2種類の興味深い模型を展示していました。

模型の説明プレートにはいずれも「Next-Gen DDGX(次世代ミサイル搭載護衛艦)」と書かれてあり、一方の長さは170m、もう一方は150mとされています。担当者の説明によると、これは海上自衛隊の将来護衛艦に関するJMUのコンセプトモデルとのこと。
現在、海上自衛隊は1993(平成5)年に1番艦が就役したこんごう型護衛艦の後継艦選定を開始しており、また将来的には既存のむらさめ型護衛艦を置き換える新型の汎用護衛艦(DD)の整備も予定されています。そこで、JMUはこんごう型後継艦とむらさめ型後継艦を意識して、2種類のコンセプトモデル(170m級と150m級)を展示したようです。
これらのコンセプトモデルに関して、JMUは次の7つのポイントを挙げています。
・新型戦闘システムの搭載
・新型機関の搭載
・省人化
・艦内生活環境の改善
・ステルス性および生存性の向上
・発展性ある船体設計
・持続可能性の追求
なかでも船体設計について、担当者によると現在アメリカ海軍で採用が計画されているような大型VLS(垂直発射装置)を含め、将来装備の搭載を織り込んだ設計を予定しているとのことです。
現在、中国の軍事力増強を踏まえた上で、こんごう型後継艦のみならず、これまで限定的な能力のみを有してきた汎用護衛艦についても、より優れた戦闘能力を有する艦艇により置き換えを進めていくことが計画されています。JMUでは、こうしたニーズの変化を受け止めた上で、それに対応可能なコンセプトモデルを発表した形です。
Writer: 稲葉義泰(軍事ライター)
軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。
アメリカ軍は今後だが継戦能力を重視したモデルを開発してくるでしょう。
今まで考えられてた飽和攻撃よりもさらに大きな飽和攻撃を実際イエメンとかで
受けている。今のところなんとか対処できているがVLSの補給は母港などにいかないと
できない。でもそのためon stageできる時間が短くなてしまった。そのためVLSユニットの洋上補給
を計画している。でももっと簡単にミサイル補給が簡単にできるシステムを搭載したものを作ってくるでしょ。