国鉄が開設した「最初のバス路線」とは? “自動車駅”も存在 当時に近いルートをたどって乗り継いでみた

国鉄はかつて、鉄道や鉄道連絡船だけでなく、バスも運行していたことをご存じでしょうか。当時の車両は今も現存しています。

国鉄バス「発祥の地」にJRバスの姿なし

 その後、岡多線は1976年に鉄道が岡崎~新豊田間で旅客営業を開始。1988年には経営が第三セクターの愛知環状鉄道に引き継がれ、新豊田~高蔵寺間が開通しました。栄光の国鉄バス第1号路線でも、鉄道が並行するようになればお役御免。国鉄分割民営化後はJR東海バスが運行していましたが、2002年に廃止となりました。また、2009年にはJR東海バスが路線バスの経営から全面撤退しており、現在の瀬戸市内でJR東海バスを見ることは、高速バスを含めてありません。

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瀬戸市コミュニティバス下半田川線で使用されるハイエース(水野二千翔撮影)

 ただし、現在運行されている路線を組み合わせれば、比較的当時に近いルートをたどって、瀬戸~多治見間をバスで乗り通すことができます。

 現在の瀬戸~多治見間は瀬戸市コミュニティバス下半田川線と東濃鉄道が運行する路線バス下半田川線を、瀬戸市下半田川町で乗り継ぐ形になっています。瀬戸市コミュニティバスは火曜日・木曜日・土曜日に限って運行され、1日6本を設定。一方、東濃鉄道は毎日、1日10本程度運行しています。

 今回は瀬戸から多治見に向かうルートを試すことに。瀬戸市コミュニティバス下半田川線に乗車できる愛知環状鉄道の中水野駅前には、ロータリーが設けられており、名鉄バスや近郊の大学へのスクールバスが発着します。やがてやってきたのはハイエース。降りる停留所を乗車時に申告する形式が取られていました。

 中水野駅を発車したバスは国道155号に入り、北へ向かいます。十軒家を過ぎると右手に水野川が現れ、木々に囲まれました。カーブも多くなり、さながら山岳路線の様相。鹿乗町を過ぎると「愛岐道路」の名前を持つ愛知県道15号を走行。左手には庄内川が迫り、爽やかな車窓が楽しめます。JR中央本線が止まる定光寺駅を過ぎると9️%の急勾配を駆け上がって、瀬戸市定光寺町の集落へ。さらに5分ほど山道を走れば、下半田川町内にある終点の妻之神に到着しました。中水野駅から妻之神の所要時間は約20分です。

【画像】そこか!これが「国鉄バス発祥の地」記念碑です

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