「この列車、かなり速いぞ…」開業1年「元・特急街道」の三セク鉄道 乗って分かったスピードと混雑対策

2024年の北陸新幹線金沢~敦賀間開業に合わせて誕生した、福井県の第三セクター鉄道「ハピラインふくい」。開業当初は混雑対応を問題視するような報道も見られました。約1年を経た現在は、どうなっているのでしょうか。

約30分で福井駅に到着 筆者が驚いたことは?

 乗車した列車は、4分で大聖寺駅に到着。ここがIRいしかわ鉄道との会社境界で、ハピラインふくいの駅のうち、唯一石川県に所在します(駅の管理はIRいしかわ鉄道)。旧特急停車駅で、ホームは2面3線。各車両から10人ほどが下車しましたが、乗車はあまりありません。

 続く牛ノ谷での乗降はなし。次の細呂木では1人が下車しました。各駅での駅名標は少なめでした。車両は全て新型で、車内に駅名表示機があるので、あまり必要ないのでしょう。北陸新幹線の駅がある芦原温泉では、2人が乗車して、2人が下車しました。

 驚いたのは、列車のスピードがかなり速いこと。スマートフォンで計測すると110km/hで走行する区間がありました。さすがは「特急街道」といわれた路線です。丸岡では先頭車両から4人が乗車し、2人が下車。県都福井が近いことを感じさせます。春江では3人が下車、1人が乗車。森田では列車全体から10人ほど乗車と下車があり、かなりの入れ替わりがありました。

 19時20分、終点の福井に到着。ハピラインふくいの中心駅であり、2面5線の大きな駅です。ホーム幅にもゆとりがあります。JR九頭竜線(越美北線)が乗り入れる2番線は、3番線の一部を切り欠いた部分にあります。

 乗車予定の19時59分発敦賀行き快速列車まで時間があるので、駅構内を歩いてみました。ホームのエスカレーターは福井県内の駅で初めて設置されたものです。中2階に「越前幸幸」と名付けられた不思議なレリーフがあります。

 これは漆芸家の高橋節郎氏(高=はしご高)の作品で、陶板レリーフを漆で彩色したものです。太古より育まれた福井の自然を表現しているといいます。恐竜王国福井をアピールするスペースもあり、ベンチに座っている恐竜人間がユニークです。

 改札口には自動改札機が6機設置されています。少し時間が遅いのか、乗客が詰めかけているという感じではありません。書道作品が飾られている辺りは地方鉄道らしい手作り感です。

 19時40分に芦原温泉行き普通列車が4両編成で出発。乗車率は30%ほどで、落ち着いています。この列車を見送り、次の列車を待ちます。

【写真】急ピッチで利便性の向上を図ったハピラインふくい

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