「この列車、かなり速いぞ…」開業1年「元・特急街道」の三セク鉄道 乗って分かったスピードと混雑対策

2024年の北陸新幹線金沢~敦賀間開業に合わせて誕生した、福井県の第三セクター鉄道「ハピラインふくい」。開業当初は混雑対応を問題視するような報道も見られました。約1年を経た現在は、どうなっているのでしょうか。

JR時代と遜色のない俊足!

 19時59分発の敦賀行き快速列車は、10分前の時点で2両編成に40人ほどが乗車。発車直前に乗り込む人も多く、大部分の座席が埋まりました。

 福井~敦賀間の快速は貴重な列車で、早朝に2往復、夜間に2往復のみです。途中3駅に停車して39分の所要時間は、特急時代の2駅に停車して所要時間33分ほどではありませんが、かなりの俊足です。

 発車直後から速度は100km/hを超え、最高115km/hまで出ていました。20時8分に鯖江に到着。20人が乗車し、10人が下車しました。5分後に武生に停車し、5人乗車、14名下車。20時19分着の南条では11人下車と、かなりの入れ替わりがありました。南条を出ると、長大な北陸トンネルを高速で走り抜け、20時38分に敦賀着。57人が下車しました。

 乗車後、ハピラインふくいに「開業時からの利用状況と対策」について聞いてみました。

「2024年3月16日の開業日は想定以上の利用があり、駅構内で混雑が発生しました。3月18日に福井駅に前倒しで2台目の自動券売機を導入してからは、大きなトラブルなどはなく、お客様にご利用いただいております。平日夕方の帰宅時間帯で、一部列車に積み残しが出ているとの一部報道がありました。この件については予備車両を活用し、車両の検査スケジュールをやりくりして、できるだけ増結して4両編成として対応しています。

 2025年3月15日のダイヤ改正からは、福井17時42分発の敦賀行きを4両編成として混雑緩和を図っています。また、福井・鯖江・武生・芦原温泉については、それぞれ券売機を1台増設しました。福井駅は3台ということです。なお、イベント開催時には臨時列車や臨時増結を行っています」(ハピラインふくい)

 2025年のダイヤ改正で「敦賀~福井で12本増発」「一部列車の福井駅での乗り換え解消」「編成両数の見直しと運転間隔の短縮」が発表されたこともあり「車両を増備せずに、どのようにして本数増加や増結を実現したのか」という疑問も聞いてみました。

「利用者や沿線自治体からのご意見、ご要望を反映するため、金沢・敦賀の車両基地における清掃や点検作業の効率化を行い、車両運用をしております」(ハピラインふくい)

 地域輸送が中心になったとはいえ、充分な速達性や1時間2~3本程度の運行本数はJR時代と比較しても便利といえます。今後のハピラインふくいの施策にも注目です。

【写真】急ピッチで利便性の向上を図ったハピラインふくい

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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