60年選手の米国製空中給油機が退役 新型は“助っ人”ではなく“生え抜き”機体? フランス空軍
最後まで残った3機のKC-135空中給油機を、2025年6月30日に退役させたと発表。
最後に残った3機もエアバス製に置き換わる
フランス軍事省は、最後まで残っていた3機のKC-135空中給油機を2025年6月30日付で退役させたと発表しました。

退役式典は、マルセイユ近郊にあるイストル=ル・テュベ空軍基地(第125空軍基地)で行われました。KC-135は1964年の配備以来、約60年にわたりフランス空軍の空中給油能力の中核を担ってきました。
全盛期には同空軍で12機が運用されていましたが、老朽化により、エアバス製のA330 MRTT「フェニックス」への更新が進められていました。
現在、フランス空軍では12機のA330 MRTTが運用中で、さらに2028年までに3機が追加納入される予定です。これにより、KC-135退役による戦力の空白は数年以内に解消される見通しです。
KC-135はアメリカ製のボーイング367-80をベースにした機体でしたが、A330 MRTTは、前述のとおり欧州各国の航空企業が統合して設立したエアバス社の製品です。今回の退役により、フランス空軍が空中給油専用に運用する機体はすべてエアバス製となりました。
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