高架駅に“謎のブロッコリー”が生えてる!? 屋根貫通の不思議な光景なぜ? 「京阪の名物」を空から観察
京阪電気鉄道(京阪電鉄)京阪本線には、なぜか大樹が高架ホームを突き抜けているという特異な駅があります。上空から見た不思議な光景をご覧ください。
「大樹が突き抜ける駅」なぜ?
駅がまだ地上時代の頃、御神木のクスノキは下りホーム脇にありました。しかし1970年代の高架複々線化工事の際、下り高架線の延長線上に萱島神社とクスノキがぶつかることとなりました。クスノキは伐採の危機に立たされてしまいましたが、地元の保存運動の甲斐あって伐採は回避され、解決策としてクスノキを覆うようにして高架橋を建設しました。
高架化は1980(昭和55)年のこと。それから45年間、御神木は高架駅を見守り、いまや京阪本線のシンボルと言っても過言ではありません。これから暑さ真っ盛りの夏となり、下りホームでは青々と枝葉を広げ、高架ホームのオアシスとなっていることでしょう。
クスノキのある萱島駅のすぐ北側では、複々線が複線に変わり、寝屋川車庫や寝屋川工場につながっています。車両基地の敷地が扇状に広がり、様々な車両が休んでいます。白と緑のツートンカラーは一般形車両、白と青のツートンは中之島線優等列車としてデビューした3000系(二代目)、赤とオレンジのツートンは京阪特急用の8000系です。
京阪電鉄は開業時から優等列車に力を注ぎ、戦後は1700系の特急運用が開始され、赤とオレンジの特急専用色が誕生。この専用色が京阪特急色となります。後継の1800系は、1954(昭和29)年に車内でテレビが視聴できる「テレビカー」が試験運用を開始しました。
テレビカーは3000系(初代)や8000系に受け継がれ、京阪電鉄の代名詞となりました。さらに1995(平成7)年からはダブルデッカーも導入され、京阪特急は特別料金要らずで、テレビカーと2階建て車両が楽しめました。
現在、テレビカーは廃止されましたが、新たに登場したのが有料座席指定特別車両「プレミアムカー」です。3000系と8000系に組み込まれ、8000系はダブルデッカーとプレミアムカーを連結しています。
京阪特急色をまとった8000系は、空から見ても一目瞭然。遠目からでもすぐに分かります。京阪本線は寝屋川市から枚方市へ。淀川左岸を遡りながら京都へと線路を延ばしています。
※本文を一部修正しました(7月22日9時40分)。
Writer: 吉永陽一(写真作家)
1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。
京阪本線は、京都 三条・出町柳方面へ向うのが上りなので、この記事の「上りホーム」の記述は、正しくは「下りホーム」です。
大好きな京阪電車のことを扱って頂きありがとうございます
色々調べられたかと思いますが、タイトルのブロッコリーは頂けません
地域の方の大事なご神木と書かれているのに、その表現は理解できません
京阪電気鉄道の関係者の方も、最善の策でホームを貫くクスノキを守られているのに、茶化すようなタイトルで閲覧数を稼ぐやり方は、どちらにも敬意を払われていないように感じられてとても残念です
訂正されることを望みます
そう来たか!
褒めて、、、やんねえ
さようなら