高架駅に“謎のブロッコリー”が生えてる!? 屋根貫通の不思議な光景なぜ? 「京阪の名物」を空から観察

京阪電気鉄道(京阪電鉄)京阪本線には、なぜか大樹が高架ホームを突き抜けているという特異な駅があります。上空から見た不思議な光景をご覧ください。

大樹と高架駅のシュールな光景

 京阪電鉄は淀屋橋~三条間の京阪本線を主軸に、鋼索線を含めて合計8路線を有します。京阪本線を空から追っていると、高架駅を突き抜ける大樹の姿が見えます。小型機で空撮しながら不思議な光景に出会いました。

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京阪の中枢、寝屋川車庫の全景。車両基地は扇状に展開している。左側の高架橋が京阪本線の線路(2025年4月4日、吉永陽一撮影)

 京阪本線は大阪の淀屋橋駅が起点ですが、地下駅のため空撮では判別できません。天満橋駅の東側で線路が地上に現れ、大阪城の外堀と近接しながら寝屋川を渡る姿が見られます。

 京阪電鉄は歴史が古く、1910(明治43)年に天満橋~五条(現・清水五条)間が開業しました。開業時は宿場町などの街を結んで曲線が続き、一部は併用軌道を含んだ線形でした。曲線が続く線形と併用軌道は改良されていき、天満橋駅から淀川左岸の守口市や門真市を北上しながら、寝屋川車庫および寝屋川工場付近の寝屋川信号所まで、複々線の高架橋となっています。

 その複々線区間が終わる直前の萱島駅(大阪府寝屋川市)は、2面4線の高架駅です。ただし、普通の高架駅ではありません。上空から見ると、不思議なことに上りホーム屋根の一部から大樹が覗いています。その姿は、まるでブロッコリーがホーム屋根に乗っかっているかのよう。

 実はこれ、萱島駅の直下に萱島神社があり、その御神木である高さ約20mのクスノキが上り高架ホームを貫いているからです。このインパクトある光景は、ぜひとも上りホームで観察してほしいのですが、上空からだとクスノキが高架駅を貫通し、その光景がさも当たり前だと言わんばかりに電車が行き交っていて、なんともシュールな光景なのです。

【珍景すぎる…】京阪本線と「高架駅のブロッコリー」を空から見る

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