ご近所さん乗ってた!「レトロ自動車」なぜ消えた? バブル崩壊後に大ブーム きっかけは“巨大テーマパーク”の作業用

20世紀末、バブル崩壊後の日本で突如ブームになったのが、外観をクラシックカーのようにカスタムした、いわゆる「レトロ車」です。ブームはなぜ起こったのか、その後「レトロ車」はどうなったのでしょうか。

ユーザーニーズの変化でブームは終焉へ

 しかし、2000年代に入ると日本経済がさらに厳しさを増したことなどで、ユーザーがクルマに求めるものが変化します。従来、個性やオシャレといった要素が大きく影響していたのに対し、実用性や経済性を重視するようになったことで、「レトロ車」ブームは急速に勢いを失います。

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メーカー主導の「レトロカー」ブームは2000年代に入って終演を迎えたが、フロントフェイスをレトロ風のキットに交換する「フェイスコンバージョンカスタム」はアフターパーツメーカーやカスタムビルダーの間で一般的な手法となった(山崎 龍撮影)。

 そして、それと反比例するように軽自動車やコンパクトカーのジャンルでは、実用性と経済性を全面に押し出したハイトワゴンが人気を集めるようになりました。結果、数少ないブームの生き残りであるスバル「ディアス・クラシック」は2002年、「プレオ・ネスタ」は2003年に相次いでカタログ落ちし、最後まで残っていたダイハツ「ミラジーノ」も2004年に生産を終了したのです。

 こうしてメーカー純正の「レトロ車」はブームの終焉とともに各社のラインナップから消えましたが、一方でアフターパーツメーカーやカスタムビルダーに与えた影響は大きく、また、レトロスタイルの軽自動車を求めるユーザーが一定数存在したことから、2000年代中頃には5代目スバル「サンバー」をベースに、VW「タイプII」ルックに同様の手法で改造するカスタムが人気を博しました。

 凡庸な軽自動車や商用車のフロントマスクを改造して、レトロなルックスに改造する「フェイスコンバージョンカスタム」は、カスタムカーの世界ではすっかり定着した感があります。

 カスタムビルダーの「Blow」や「DAMD」が製作したレトロルックのカスタムカーは、東京オートサロンなどで新作が発表されるたびに注目を集めています。これらの専門店ではカスタムを依頼するユーザーでウェイティングリストは常に埋まっているようです。

 レトロ調好きなユーザーは一定数いるので、今後はこうしたカスタムビルダーのカスタムカーという形で、作られ続けるのでしょう。

【全てはここから】これが最初のレトロ自動車です(写真)

Writer:

「自動車やクルマを中心にした乗り物系ライター。愛車は1967年型アルファロメオ1300GTジュニア、2010年型フィアット500PINK!、モト・グッツィV11スポーツ、ヤマハ・グランドマジェスティ250、スズキGN125H、ホンダ・スーパーカブ110「天気の子」。著書は「萌えだらけの車選び」「最強! 連合艦隊オールスターズ」「『世界の銃』完全読本」ほか」に

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