岡山、広島、博多…次々現れる駅名 幕の行先表示、新幹線から消滅か

「新幹線最後」かもしれない700系の方向幕、その価格は

 近年、鉄道車両の行先表示器は、方向幕ではなくLEDなどデジタルのものが主流です。たとえば、新しい列車や行先を追加したい場合、方向幕の方式ではそのロールシートごと交換するなどせねばなりませんが、デジタルならデータの書き換えといった小規模の作業ですむ、という利点があります。

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JR東海・浜松工場の一般公開イベントで展示された700系の行先表示器。方向幕をさまざまな表示に変えてくれる(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 さてこの方向幕、鉄道ファンから注目度の高い「グッズ」でもあり、その廃品を取り扱う店舗やオークションでは、10万円以上の高値になることもしばしば。方向幕をモチーフにした玩具も発売されているほどです。

 鉄道会社がその廃品を販売することもあります。先述した“新幹線で最後の方向幕”になる可能性が高い700系の方向幕も2016年9月18日(日)と19日(月・祝)、JR東海がその浜松工場(静岡県浜松市)で開催する「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」イベントで販売する予定で、JR東海によるとおよそ30種類の表示があり、「臨時」や「試運転」といった普段はなかなか見られない表示も入っているといいます。

 ちなみに、この700系の方向幕は1日あたり20ロール程度が用意され、1本4万円。販売は抽選です。

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LED式の行先表示器。方向幕式に比べ、構造がコンパクトでもある(2016年7月、恵 知仁撮影)。

 なお、JR東海が浜松工場で実施する「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」は、ここでしか見られない、「整備のためクレーンで空を飛ぶ新幹線」がまもなく見納めになることから実施されるもので、入場は無料。車両部品の販売も方向幕以外に、700系普通車の座席(4万円)や「新幹線乗務員時計」(8000円)などが用意されます。

・「さよなら 車体上げ・載せ作業実演」
http://recommend.jr-central.co.jp/syatai_agenose/

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. JR東海在籍の700系は引退するのですが、JR西日本に移籍したC編成はしばらく健在?ではないでしょうか?