決まっていない終了時刻 野球試合後の乗客集中、鉄道会社はどうさばく? その工夫とは

状況に応じ、駅長が「輸送パターン」発動

――西武球場前駅には、1番線から6番線まで狭山線のホームがありますが、すべて使うのでしょうか。

石田さん「試合中は普通列車4編成と特急列車『ドーム号』1編成を停車させておき、残りひとつのホームを使って通常輸送を行います。こうすることによって、試合終了時刻が前後しても多くの人を輸送できるほか、ムダな列車を運転することもなくなりました」

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右が西武プリンスドームで、左が西武球場前駅。両者は徒歩数分の距離にある(2015年4月、恵 知仁撮影)。

――優勝決定戦や日本シリーズなど大きな試合では、「埼玉西武ライオンズ」が勝ったら選手のあいさつを待って人がなかなか帰らない一方、負けたらすぐに帰ってしまうケースもありそうですが、試合の状況もチェックしているのでしょうか。

石田さん「試合の状況は常に注視しています。試合終了時には、球団関係者が試合状況や試合終了時刻について西武球場前駅長に連絡し、現地の状況を一番把握している駅長がどの輸送パターンを発動させるかを決めて、運転司令に連絡する体制になっています。パターンは、「平日ナイターダイヤ」が11パターン、「土休日デーゲームダイヤ」が14パターン、「土休日ナイターダイヤ」が9パターンで、すべて池袋駅への急行や快速といった速達性の高い列車を終了時刻にあわせて増発します」

――各パターンは何分刻みに設定されているのですか。

石田さん「10分から15分刻みで設定しています。土休日のデーゲームは、13時に試合が始まる場合と14時に始まる場合があり、『パターン1』は15時30分から、『パターン14』は18時46分から復路輸送を始めます。14時に試合が始まり、終了まで4時間半かかっても対応可能です。平日のナイターは18時から試合が始まるので、『パターン1』は20時20分から、『パターン11』は22時54分から復路輸送を始めます。試合終了が何時になってもほぼ大丈夫なように、工夫しています」

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