F-35はNO! ロシアのステルス機も「買うか…?」 大国インドが視線を送る“第三の選択肢”とは?

インドがトランプ関税に反発し、アメリカ製の防衛装備品や航空機を調達する計画を一時中断。トランプ大統領が持ち掛けたとされるF-35の売却も暗礁に乗りあげました。そこに助け船を出す国もある一方、インドは別の国を見ているようです。

「インドで生産していいよ」と持ち掛けた国

 しかし、アメリカはF-35に関し原則としてライセンス生産を認めていません。アメリカなどから部品やコンポーネントを購入して最終組み立てを行うノックダウン生産は認めていますが、それは日本とイタリアの2か国だけです。

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インドのMiG-29Kを更新する計画の「ラファールM」(画像:フランス海軍)

 アメリカが日本とイタリアにF-35のノックダウン生産を容認した理由の一つは、両国に第5世代戦闘機の最終組み立てができる技術力と製造基盤があると判断したことにあります。

 インドはフランスからダッソー「ラファール」戦闘機を36機購入しています。同国は19号機以降をライセンス生産する計画でしたが、インド側の製造基盤の能力不足により、全機フランスからの完成機輸入に切り替えています。

 第4.5世代戦闘機に分類されるラファールのライセンス生産すら行う能力の無いインドに、アメリカがF-35のインド国内での最終組み立てを容認する可能性は皆無と言っても差し支えないでしょう。

 また、インドは第5世代戦闘機に分類される「先進中型戦闘機(AMCA)」の開発を進めていますが、開発作業は難航しているとの報道もあります。

 AMCAの実用化はいつになるのかわからない、F-35の導入は「メイク・イン・インディア」との矛盾などで難しいというジレンマに陥っているインドに対して、古くから友好関係のあるロシアは、第5世代戦闘機に分類されるSu-57の輸出型であるSu-57Eのインド国内での生産と、大幅な技術移転をもちかけたとも報じられています。

 Su-57Eのインド国内での生産は「メイク・イン・インディア」に合致しますし、大幅な技術移転はAMCAの開発にプラスになるでしょうから、インドにとっておいしい話ではあるのですが、この提案も、インドが飛びつくとは筆者には思えません。

【ちょうどいい…?】インドの新戦闘機「第三の選択肢」と、開発中の国産戦闘機(写真)

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コメント

1件のコメント

  1. 本当に韓国製で良いのですか?

    もれなく、どの武器にも地雷が付いて来ますよ〜