F-35はNO! ロシアのステルス機も「買うか…?」 大国インドが視線を送る“第三の選択肢”とは?
インドがトランプ関税に反発し、アメリカ製の防衛装備品や航空機を調達する計画を一時中断。トランプ大統領が持ち掛けたとされるF-35の売却も暗礁に乗りあげました。そこに助け船を出す国もある一方、インドは別の国を見ているようです。
アメリカもロシアもダメ、ならば…!
前に述べたようにアメリカ政府はインドに50%の関税率を課す方針ですが、このうち25%は、インドがロシアから資源を購入したことに対する懲罰で追加されたものです。

ロシア製防衛装備品の購入は、アメリカのさらなる強硬姿勢を招く可能性が高く、アメリカを主要な貿易相手国としているインドにとって、これ以上アメリカを刺激して、自国経済を不利にしたくはないと考えられます。
このためもあってか、複数の海外メディアは韓国が検討しているKF-21戦闘機の発展改良型「KF-21EX」の導入に、インドが高い関心を示していると報じています。
KF-21は兵装を機内に収容する「ウェポンベイ」を備えていないことから、第4.5世代+戦闘機に分類されていますが、KF-21EXはウェポンベイの追加やF-35と同様の電子光学センサーなどの追加により、KF-21よりも第5世代戦闘機に近い能力を持つ戦闘機として構想されています。
産業政策の手前F-35は導入できない、アメリカを刺激しないためにはSu-57Eも導入できないというインドにとって、KF-21EXが「助け船」となるのでしょうか。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。
本当に韓国製で良いのですか?
もれなく、どの武器にも地雷が付いて来ますよ〜