米陸軍 コスパ最強の“未来兵器”を初めて購入! 対ドローン戦に威力を発揮する?
エアロヴァイロンメント(AV)は2025年9月3日、アメリカ陸軍に対して、移動型対無人航空機システム(C-UAS)試作レーザー兵器システム(LWS)の初号機2台を納入したと発表しました。
1回の照射で数円程度で済む兵器
エアロヴァイロンメント(AV)は2025年9月3日、アメリカ陸軍に対して、移動型対無人航空機システム(C-UAS)試作レーザー兵器システム(LWS)の初号機2台を納入したと発表しました。

本システムは、アメリカ陸軍が推進する多目的高出力レーザー(AMP-HEL)試作計画の第1段階の一環として納入されたもので、同陸軍にとって初となる多目的高出力レーザー兵器でもあります。
主に、前線での機動性に優れた対ドローン兵器としての活用が期待されており、このAMP-HEL試作機はアリゾナ州ユマ試験場において厳格な政府の受け入れ試験を受け、性能・機動性・安全性・致死性などが検証されました。
その後、陸軍部隊はオクラホマ州フォートシルにて新装備に関する訓練を実施し、兵士からのフィードバックを基に改良が重ねられた上で、今回のプロトタイプ納入に至りました。今後は、実際の技術実証や運用評価が行われ、本当に配備に足る兵器かどうかの検証を経て、本格的な配備が判断される予定です。
現状、小型ドローン対策として最も安価とされるのは対空機関砲や機関銃ですが、それらの対空用弾薬は1発あたり数万円から数十万円のコストがかかると言われています。これに対し、レーザー兵器は1回の照射あたり数円程度の電力コストで済むため、世界各国で実用化に向けた研究・試験が進められています。
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