線路脇の草は、その名もズバリ「鉄道草」 秋の季語でも 背景にある明治の日本

鉄道施設の防雪林を「鉄道林」といいますが、「鉄道草」という言葉も存在。初秋の季語になっているほど、実は身近な植物です。なぜそのような名前の植物が誕生したのでしょうか。由来は明治時代へさかのぼるようです。

外国から来た「鉄道草」 その正体とは?

 俳句をつくるのに欠かせない、季語を収録した「歳時記」。現代俳句の「歳時記」には、「鉄道草」なる言葉があります。8月下旬、初秋の季語だそうです。

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右下にある植物の群落がヒメムカシヨモギ(2013年8月、恵 知仁撮影)。

 この「鉄道草」、ヒメムカシヨモギというキク科の植物の異名で、よく似たオオアレチノギクとともに、都会の空き地や荒れ地、道路の植え込みなどでもしばしば見られる植物です。草丈は2mに達し、大群落をつくることもあります。

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「鉄道草」ことヒメムカシヨモギ。よく似たオオアレチノギクと混生することもある(写真出典:photolibrary)。

 ヒメムカシヨモギはもともと北アメリカ原産。明治初頭に日本へ移入され、その後、鉄道網が延びていくとともに全国へ広まったとされます。「明治草」「御一新草」との呼び名もあるようです

 線路の周りにはもちろん、ほかの植物も生えているはず。そのなかでなぜ、ヒメムカシヨモギがとりわけ「鉄道草」と呼ばれるようになったのでしょうか。

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1件のコメント

  1. BMW アウディを各1台
    ハスラーを1台
    所有していますが ハスラーが一番お気に入りです

    価格だけをみて言っているのでしょうが 余りにも稚拙で・・・・