“ナゾの小屋”から橋がにゅーーーんと延びる!? 全国ここだけの“珍工法”なぜ採用? 「中途半端なJCT」の“足りないランプ”建設中
NEXCO東日本北海道支社がマスコミ向けの視察会で「小樽JCTフル化事業」の現場を公開しました。「ランプが1つ足りない」という中途半端な状態のJCTが変わりつつあります。
1ランプだけ欠落 そもそもなぜ中途半端なJCT?
後志道の建設が国で決まった当初、このJCTは札幌方面⇔余市方面のランプだけで、小樽⇔余市のランプは計画されていなかったそうです。

それでは不便ですし、外国人にも人気のニセコ方面を観光するうえで、小樽に立ち寄ってもらいにくくもなります。小樽市などが強く要望し、小樽⇔余市のランプも建設が決定。2018年に小樽JCT-余市IC間が後志道として最初に開通した際には、「余市→小樽」方向のランプも開通しました。
この「余市→小樽」方向のランプは土工中心のため2018年の開通に合わせられたということですが、本線を横断する「小樽→余市」のランプについては橋梁構造のため、後で作ることとしたそうです。以来、この1ランプだけがない中途半端な状況が続いています。
こうした不完全なJCT仕様は、建設が決まった2000年代、公共事業の経費削減が叫ばれた頃の名残だとか。現在、小樽から余市方面へ向かうには国道5号などを経由していますが、JCTのフル化で「20分くらい時間短縮になるのでは」(池田さん)のこと。
なお、ランプ工事は2027年1月までの予定ですが、その後で舗装や施設工事を行うため、具体的な開通時期は示されていません。
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