F-35、なぜメタボ? 戦闘機の常識を覆す「ずんぐりむっくり」の理由

航空自衛隊にも導入されているF-35A。F-2戦闘機などと比べると、ずいぶんと特徴的な「体形」です。そこには、従来機とは発想から異なる「納得の理由」が反映されていました。

F-35は戦闘機だけど「戦闘機」じゃない?

 F-35は重いぶん、機動性などに劣るのではないかという指摘もあります。確かにそれは、一部事実かもしれません。しかしほかの戦闘機も、装備品を外部搭載してしまえば重くなります。そして外部搭載すればするほど、F-35以上に空気抵抗が増えてしまうことを考えれば、それほど大きな弱点とはいえないでしょう。

 F-35は、卓越したセンサーで敵を先に発見し、ステルス性を生かして自らは発見されることなく、遠くからミサイルを射撃することを基本とします。いわば、新しい世代の「情報共有ネットワークを礎とする航空戦」における、「兵装投射・センサー端末」であり、“既存の戦闘機とは全く別種の兵器”です。

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F-35Aモックアップのコックピット。実機の射出座席は、先ごろ生還実績のべ7500人を突破したマーチン・ベイカー社製(関 賢太郎撮影)。

 パイロットもこれまでの戦闘機とは異なり、単に「戦士」としての資質だけではなく、“F-35というシステム”を使いこなす「オペレーター」としての能力も要求されるようになりました。

 ロッキード・マーティン社はこれについて、従来の常識を根底から覆す「ゲームチェンジャー」と表現しています。実際、アメリカ空軍のF-35Aは、既存の戦闘機とのある演習において、1度も発見されることなく一方的に27機を撃墜するという、無敵の戦果をあげています。

 F-35の見た目は、「カッコイイ戦闘機」とは無縁であるかもしれません。しかしそれは、もはや従来の価値観では測りえない、新しい世代の設計思想を反映した「新しい価値観による美しさ」を持っているからだといえます。

【了】

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【F-35特集】気になる価格や性能、自衛隊による調達から諸外国の配備事情まで徹底解説

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コメント

3件のコメント

  1. つまり、F-105とかF-111とかの再来か。いづれにして将来は何でも後付け外付けで、気付くとステルス機でもなんでもなくなってるんだろうな。

  2. あの形、不思議に思っていたことの理由に納得。なるほどと思いました。貴重な記事、ありがとうございます。

  3. 重い飛行機に碌なものはない

    そもそもエンジン1個しかないのにこれだけ重いのではミサイルキャリアにもなれない。

    航空自衛隊のパイロット、地獄の日々がまってるぜ。

    内部に搭載できるミサイルだけじゃダメ。といって外部パイロンなんてつけたらステルス性がなくなってしまう。なーんの意味もないゴミ飛行機

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