「鶴見線」も「京浜工業地帯」もルーツは台湾に!? 再発見される“つながり” 背景に日本のセメント王

京浜工業地帯は戦前に造成されましたが、実は海外には“元ネタ”とも言いたくなるような工業地帯が存在します。その背景には、同じ「生みの親」がいました。

京浜工業地帯や鶴見線の原型を作った“セメント王”

 日本の三大工業地帯のひとつとして知られる「京浜工業地帯」は、東京から横浜市の沿岸部にかけて広がる、日本有数の工業地帯です。東京側は主に明治期に、川崎・横浜エリアは大正から昭和にかけて埋め立てられ、大規模な工業地帯が成立しましたが、実は海外にはその“元ネタ”とも言いたくなるような工業地帯が存在します。

Large 20251012 01

拡大画像

京浜工業地帯の埋め立て地をゆく鶴見線の終点の一つ、海芝浦駅(画像:写真AC)

 京浜工業地帯といえば、一般にはやはり川崎・横浜エリアを指すことが多く、日本における大規模な埋め立て事業の先駆けとしても知られています。この地を切り開いたのは、日本最大のセメントメーカーである「太平洋セメント」の前身、浅野セメントを率いた実業家の浅野総一郎(1848~1930)です。

 “セメント王”としても知られた浅野は、この地に近代的な臨海工業地帯を形成すべく、1913年頃から本格的な埋め立てと港湾整備に着手します。

 1928年頃には、約150万坪もの埋立地が完成。前後してJR鶴見線の原型となる「鶴見臨港鉄道」をはじめ、交通網も整備されていきました。

 以降、紆余曲折を経て京浜工業地帯は今日の姿になったのですが、実は、浅野は京浜工業地帯の事業に着手する直前の1912年、よく似た開発を海外で行っています。

 それが、台湾・高雄の埋め立て地に築かれた工業地帯「哈瑪星(はません)」です。この哈瑪星の足跡を辿るため、筆者は高雄にある「高雄市立歴史博物館」の李文環館長のもとを訪ねました。

【この人か!】これが台湾の“京浜工業地帯の元ネタ”と「生みの親」です(写真)

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス