トランプ大統領「戦艦」の復帰を示唆「古い技術だとは思えない」宇宙人と戦う気!?

アメリカのドナルド・トランプ大統領が2025年9月30日、海軍に“戦艦”を復帰させることを真剣に協議していると発表しました。

戦艦を復帰させるか新造するかは曖昧な表現

 アメリカのドナルド・トランプ大統領は、2025年9月30日、海軍に“戦艦”を復活させる構想を真剣に協議していることを明らかにしました。

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現役時代のアイオワ級戦艦「ニュージャージー」(画像:アメリカ海軍)

 この発言は、バージニア州クアンティコの海兵隊基地で行われた軍幹部との会議に関連する演説の中でなされたものです。トランプ大統領は、「戦艦について考え始めるべきかもしれない。古い技術だという人もいるが、私にはそうは思えない。あの砲を見れば、古い技術には見えない」と述べました。

 ただし、すでに退役して記念艦として保存されている戦艦をそのまま復帰させるわけではなく、過去の戦艦に近いコンセプトを持つ新しい艦の建造を視野に入れているようです。トランプ大統領は、「側面が6インチ(約15センチ)の鋼鉄製で、巨大な砲を備えた艦のようなもの」を想定しているとし、「フェラン長官はこのプランを気に入っているし、私もどちらかというと前向きだ。砲弾はミサイルよりもずっと安い」と語りました。

 この発言から、新造艦の可能性が示唆されていると見る向きもありますが、現地メディアの報道では、アメリカ国内で保存されている記念艦の中では最も新しく建造された4隻のアイオワ級戦艦が再利用される可能性もあるのではないかという見方も出ています。

 アイオワ級戦艦は第二次大戦中に就役し、1960年代に一度退役しましたが、1980年代にはレーガン政権の600隻艦隊構想の一環として復帰した経緯があります。ただし、当時は“モスボール”と呼ばれる再就役可能な保存状態で保管されていたため、現在のように博物館として展示されている状況とは大きく異なります。

 ちなみに、2012年に公開された映画『バトルシップ』では、異星人との戦いのため、記念艦として保存されていたアイオワ級戦艦「ミズーリ」が70年ぶりに戦列復帰し、主砲でエネルギーフィールドを破壊するというシーンが描かれています。

【あれ…新造艦!?】これが、2024年に整備を終えキレイになった戦艦「ニュージャージー」です(写真)

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