「リアルさを追求することを期待されている鉄道ゲーム」なぜ日本に参入へ? 第一弾路線は恐るべき再現度!! 英国の開発元CEOに聞いた

鉄道運行シミュレーションゲーム世界大手Dovetail GamesのCEOに単独インタビュー。「日本の充実した鉄道網は常に魅力的」とし、2026年春にはアジア初の路線としてJR只見線を追加する予定です。なぜ今、日本なのでしょうか。

言語の壁による不具合の修正を確約

 インタビュー中、「日本のファンと長く続く関係を築きたい」というブラウン氏の言葉の本気度を知れる機会がありました。

『Train Sim World』シリーズの旧バージョンで日本語PC版に不具合があることは、日本ファンの間で長年指摘されてきました。列車のブレーキのショートカットキーが日本語版キーボードではうまく機能しないのです。

 今回、発売前の『Train Sim World 6』を提供された際に確認したところ、残念ながらその不具合はまだ修正されていませんでした。

「日本に参入する際の一番のハードルは言語バリアだ」と繰り返していたブラウン氏に、この不具合の存在を直接伝えたところ、さっと顔色が変わり、その日のうちに開発責任者から連絡がありました。「日本語のキーボードを何種類か取り寄せ、最速で修正しています」とのことです。

 ゲームファンからの要望に応えて新しい機能を追加することもあるそうです。例えば、今回発売された『Train Sim World6』には、要望の多かった2点の機能が新搭載されました。

 一つ目は、車内アナウンスです。二つ目は、列車の故障など予期せぬトラブルにどう対応するかを試される機能です。どちらも、現実の列車運行では必ずあるものなので、「ファンからは加えてほしいとの要望が長年届いていた」と言います。

 こうした要望は、同社が定期的に実施するアンケートから取り上げることが多いそうですが、ブラウン氏自ら、「ゲームファンのソーシャルメディアや、コミュニティでのチャット、掲示板への書き込みなどをチェックし、何が求められているのか、何が指摘されているのか、アンテナを張ることを怠らないようにしている」そうです。

 日本の鉄道ファン、ゲームファンとしての熱い要望を伝えて行けば、採用される可能性もあるかもしれません。

【リアルさを追求】『Train Sim World 6』のプレイ画面

Writer:

アーティストとして米CNN、英The Guardian、独Deutsche Welle、英BBC Radioなどで紹介・掲載される一方、鉄道ジャーナリストとして日本のみならず英国の鉄道雑誌にも執筆。欧州各国、特に英国の鉄道界に広い人脈を持つ。慶応義塾大学文学部卒業後、ロンドン大学SOAS修士号。

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