高市氏でガソリン安くなる? きょう「石油の日」 統計上「最安値」「最高値」だったのはいつ?

10月6日は「石油の日」。統計が確認できるなかで、ガソリン価格が最安値・最高値となったのはいつだったのでしょうか。

最高値は最安値の2倍以上!? 高止まりが続くガソリン価格

 10月6日は「石油の日」。輸送手段を自動車などに支えられている現代社会では、ガソリン価格は家計に直結する問題のひとつです。国内ではガソリン税の暫定税率撤廃を目指す動きが活発化しており、2025年10月4日に自民党の新総裁へと就任した高市早苗氏も、廃止に向けて意欲を示しています。

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ガソリン価格は依然として高値が続いている(画像:写真AC)

 この記念日を定めたのは、石油業界向けの専門新聞を発行している燃料油脂新聞社です。1973年の10月6日に、「第一次オイルショック」のきっかけとなった第四次中東戦争が勃発したことや、日付を語呂合わせで「1(イ)」「0(オ)」「6(ル)」と読み、並び替えると「オイル」になることが由来となっています。

 こうした石油や石油製品の社会的な重要性などを周知する目的で制定された「石油の日」ですが、特に人々の暮らしに大きな影響があるのが、ガソリン価格の高騰でしょう。資源エネルギー庁は、レギュラーガソリンの全国平均価格について、1990年8月以降の統計データを公式サイトでまとめています。直近10月1日(水)に発表したレギュラーガソリン1リットルあたりのの店頭販売価格(現金。以下同)は、175.2円でした。

 では、統計が確認できるなかで、ガソリン価格が最安値・最高値となったのはいつだったのでしょうか。

 このデータによると、レギュラーガソリンの全国平均価格が最安値を記録したのは、1998年10月26日の1リットル当たり91円です。これは同年7月より発生した「アジア通貨危機」の影響を大きく受けたもの。新興国を中心にアジア全体の経済が停滞し、連動して原油の需要が世界的に急減しました。また、バブル崩壊後の国内経済の低迷や、円高の傾向であったことも価格低下につながったとみられます。

 一方、全国平均価格が最高値となったのは、2023年9月4日に記録した1リットルあたり186.5円。最安値の2倍以上という高水準ですが、当時はロシア・ウクライナ戦争の長期化に加え、OPECプラス(石油輸出機構にロシアなど非加盟の産油国を加えた枠組み)が原油の協調減産を行っていたこともあり、原油の供給量が世界的に不足していました。

 加えて、国内では石油元売り企業への補助金が徐々に絞られていった上に、ガソリン税の暫定税率を停止して価格を抑制する「トリガー条項」も発動されませんでした。この状況を受けて、政府は同月の中旬から補助金の再拡大に踏み切っています。

 こうした極端な価格急騰は沈静化したものの、2025年現在もロシア・ウクライナ情勢は不安定であり、ガソリン価格も依然高値の状況が続いています。

【全国平均よりさらに安い!】これが1999年当時の給油レシートです(写真で見る)

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