まさか、お前が覆面パト…!? 常識を覆す“ショボい車種”なぜ増えた? バキバキチューンの新型もあるのに
パトロールカーのなかでも、通常時は一般車と同じ外観ながら、緊急時には赤色灯を出して任務に当たるのが通称「覆面パトカー」です。
セダン人気低下の余波は警察車両にも…
警察官が乗る、いわゆるパトカーのなかでも、通常時は一般車と同じ外観ながら、緊急時には赤色灯を出して任務にあたるのが覆面パトカーです。

かつては高級車のトヨタ「クラウン」や日産「セドリック」をはじめ、4ドアセダン型の車種がよく用いられたこともあり、クルマに多少興味を持っている人なら、赤色灯を出していない状態でも結構見分けがつきました。
しかし、昨今は世界的にセダンへの需要が減少しており、国内でも生産を終了するモデルが相次いでいます。そうした背景もあってか、最近では言われなければ全く気付かない、判別難易度が高い “激ムズ”な車種の覆面パトカーも増えています。
そもそも、「覆面パトカー」は正式名称ではなく、交通違反を取り締まる「交通取締用四輪車(反転警光灯)」や、犯罪捜査に用いられる「捜査用車」、政治家などの要人を警護する「警護車」の、主に3種類をまとめた総称です。これらはどれも反転式や着脱式の赤色灯を備え、普段は一般車のような見た目で使用されています。
このうち、特に捜査用車には、セダンのほかワゴン車や小型のハッチバック車が導入される場合もあります。なかでも、スズキ「スイフト」などのコンパクトカーは、「まさかこんな車種がパトカーなんて…」という意外性が大きいうえに、近年は採用事例も増えています。
公的に導入しているパトカーだけに、ボディーカラーは白や銀などといった地味な色であることが多いですが、こういった車種は似た仕様のレンタカーなども多く見かけるため、見分けるのはなかなか困難でしょう。
また、「(覆面)パトカー=セダン」だと思うと見落としがちなのが、ホンダ「フリード」をはじめとするミニバンタイプや、日産「リーフ」などの電気自動車の覆面パトカーです。しかし前述の通り、捜査用車は事件の捜査が主な用途であり、スピード違反の取り締まりといった業務には、原則として使用されません。
コメント