日高本線、復旧に86億円 高波と台風で2015年から一部区間が不通に JR北海道

高波や台風被害により2015年1月から長期にわたり運転見合わせが続いている日高本線の鵡川~様似間。今回、その区間の復旧費用がJR北海道から発表されました。

鵡川~様似間で代行バスを運行中

 JR北海道は2016年11月9日(水)、高波や台風の被害により長期運休中の日高本線・鵡川~様似間について、復旧費用が86億円にのぼると発表しました。

 当初、復旧費用は38億円と見積もられていましたが、JR北海道によると今夏の台風被害によりプラス48億円の86億円に増加すると試算。このほか安全確保のため、今後おおむね10年間にかかる土木構造物の老朽化対策などの費用が53億円かかるといいます。

 また、復旧費用とは別に海岸の浸食対策として、沖合に設ける堤防状の構造物「離岸堤」の整備が必要と主張。これについては、JR北海道単独では「抜本的な海岸保全に係る費用を負担することは、極めて困難」としています。

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日高本線の駅を発着するキハ40形ディーゼルカー(2012年10月、恵 知仁撮影)。

 日高本線は苫小牧駅(北海道苫小牧市)と様似駅(同・様似町)とのあいだを結ぶ146.5kmの路線です。2015年1月、厚賀~大狩部間で、高波により海側の盛土が流出。そして同年9月には、台風17号の影響により豊郷~清畠間では約80m、厚賀~大狩部間では約50mにわたり路盤が流出しました。

 2016年に入っても、7月の豪雨や8月の台風により、複数箇所で路盤が崩落したり橋が流出したりするなど被害が拡大。現在も鵡川~様似間116.0kmでは列車の運転見合わせが続いており、代行バスが運行されています。

【了】

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コメント

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1件のコメント

  1. 多額の災害復旧費は無駄。廃線止む無し~