西武新宿線を走った「黄色い電車」新天地でどう変わる? 再デビューに向け改造が本格化

西武鉄道から近江鉄道に譲渡された旧2000系電車の改造工事が本格化しています。どのような改造が実施されるのでしょうか。

近江鉄道に譲渡された旧2000系の改造が本格化

 西武鉄道から近江鉄道に譲渡された旧2000系電車の改造工事が本格化しています。どのような改造が実施されるのでしょうか。

Large 20251027 01

拡大画像

西武鉄道旧2000系電車(2021年4月16日、伊藤真悟撮影)

 旧2000系は元々、西武新宿線の各駅停車用に省エネルギー化を図った通勤電車として、1977年2月から1988年4月にかけて製造されました。西武2000系電車の中でも初期に製造されたグループで、前面デザインが1988年以降に製造された新2000系と異なっていることが特徴です。

 このうち、旧2000系の最終増備グループとなる、1988年に製造された4両(2両×2編成)が今年7月、近江鉄道に譲渡されました。

 昨年10月には、新2000系も4両が近江鉄道へ譲渡されており、こちらは200形「ドクターガチャコン」として、一足先にデビューする予定です。なお200形には、営業運転を行いながら線路異常を早期検知するAIが搭載されます。

 現時点では、近江鉄道に譲渡された旧2000系の2編成のうち、1編成が彦根車庫の建物内で改造されています。近江鉄道は譲受した旧2000系について、「全て営業運転に使用する予定」(管理部広報課)としており、いわゆる部品取り車両は含まれていないとのこと。現時点では、近江鉄道での新たな形式名は決まっていないそうです。

 その上で、「200形のように、線路異常を早期検知するAIを搭載するかは未定ですが、それ以外は200形と同様の改造を行います」と話します。200形は線路異常を早期検知する機能を持つため、東海道・山陽新幹線の「ドクターイエロー」にちなみ、黄色い塗装は変更されませんでした。旧2000系に関しては「黄色い塗装を維持するのか、変更するのかはまだ決まっていません」としています。

 一足先に終わった200形の改造は、ワンマン運転への対応や保安装置の変更が中心でした。外観は西武鉄道時代とほぼ変わりませんが、車内は各所に手が加えられており、防犯カメラや非常通報装置が取り付けられ、近江鉄道では新タイプの運賃箱が新設されています。また、床材が張り替えられたほか、ドア上には細長いタイプの液晶ディスプレイ(千鳥配置)や側扉開閉予告表示灯が新設されました。一方で座席モケットは変更されていないため、西武鉄道時代のイメージが保たれています。

 なお、近江鉄道に譲渡された旧2000系は、来年にデビューし、西武鉄道の401系を改造した800形を順次置き換えていく予定です。

【画像】激写!これが近江鉄道で改造中の「旧2000系」です

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス