海自の「全然使えない輸送機」ついに後継機選定へ なぜ“安物買いの銭失い”をしてしまったのか?
防衛装備庁が海上自衛隊のC-130R輸送機の後継機選定に向けた情報提供の募集を開始しました。導入から日が浅い同機ですが、その背景には「安物買いの銭失い」とも言える深刻な事情がありました。
なぜ中古機を買ったの?
筆者も海上自衛隊がC-130Rの維持整備に苦労しているとは聞いていましたが、日テレニュースは「飛べる機体を1~2機にするだけで大変な苦労をしている状況」だと報じており、筆者の想像を超えていたというのが、正直な感想です。
海上自衛隊が新造のC-130ではなく、中古のC-130Rを購入した理由は二つあります。一つは航空自衛隊が2011年の時点で機齢が20年以上に達していたC-130Hを使用し続けている一方で、海上自衛隊が新造機を購入することは、自衛隊の組織論理上、難しかったものと思われます。
もう一つの理由は、価格の安さにあります。その時々の為替レートによって異なるのですが、航空自衛隊はC-130Hを1機あたり約250~300億円で購入しているのに対し、C-130Rは6機(改造費用と諸経費込み)で約150億円という破格でした。
外国から中古の防衛装備品を購入すること自体は、世界的に見れば珍しい話ではないのですが、日テレニュースは「機内装備の経年劣化により現場からは『直しきれない』という悲鳴があがっている」とも報じており、維持整備に要する費用もかなり高額のようです。
この結果を見れば、海上自衛隊は「安物買いの銭失い」をしてしまったと言わざるを得ないでしょう。
実のところ海上自衛隊は東日本大震災の発生する数年前から、中古のC-130の導入を模索していました。生産数の多いC-130には、自動車で言えば「メーカー純正中古車」のような中古機が存在しています。
このため海上自衛隊はC-130のメーカーであるロッキードマーティンに「メーカー純正中古C-130」の購入を打診したのですが、海上自衛隊の提示した購入金額があまりにも低すぎて、ロッキードマーティンから断られたという話を筆者は聞いています。
後継機に求められるもの
海上自衛隊がそこまでしてC-130を入手しようとした最大の動機は、当時、海賊対策のため護衛艦2隻とP-3C哨戒機2機を派遣していたジブチ(アフリカ)への物資や人員の輸送を、航空自衛隊などの手を煩わすことなく、円滑に進めたいことにありました。
ジブチの基地の持つ価値は依然として高いのですが、当時に比べれば護衛艦の派遣隻数とP-3Cの派遣機数は減少しており、C-130ほどの機体規模の輸送機の必要性は低減しています。
こうした状況も勘案して、C-130Rの後継機を導入するのであれば、今度は「安物買いの銭失い」にならない、適切な輸送機を導入して欲しいと筆者は思います。
Writer: 竹内 修(軍事ジャーナリスト)
軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。





とんでもない中古品を買わされた件、これは当時“千石案件”として以前から知られている話ですね。調達経緯や背景を知っている人には驚きではないかもしれません。
C-130Recycle(※リサイクル)
事実上の電子作戦毒電波発射機※無線機電波法規格外
反重力装置付き
落ちる前に飛ばない
雨漏りの前に砂漏り
まぁカス(南鳥島専用機のため マーカスが南鳥島の愛称)
腹違い機(全機整備マニュアルがなんか違う)
定期故障便
硫黄島勤務なら行きは厚木便(海自機) 帰りは入間便(空自機)が熱い(行きは予定通り飛ばない帰りは絶対に飛ぶから)
仕事で就役当初から海自のC-130Rを利用して月に1度の頻度で硫黄島に行ってました。
整備員の方、搭乗員の方、硫黄島勤務の隊員の方達の想像を絶する苦労を目の前で見ていたので一日も早く、まともな後継機、に変わることを祈っております。
防衛費増額するなら新しいC-130買ってあげたらいいのに。
「C-130H輸送機の後継機を選定するための情報提供の募集」
ではなく
「C-130R輸送機の後継機選定に関する情報提供の募集」
だそうで、
どういうこと?