さいたまのど真ん中「混雑バイパス」で大型路線バス“自動運転”開始! “トロトロ運転”に非ず? 大学の通学路線が舞台に
さいたま市が西武バスや国際興業、埼玉大学などと共同で、自動運転の大型路線バス運行の実証実験を開始します。一般試乗のスタートに先立って報道陣向けの試乗会が実施されましたが、どのような取り組みとなるのでしょうか。
全国で社会問題化する「バスの運転手不足」
さいたま市は2025年10月27日、西武バスや国際興業、埼玉大学などと共同で行う自動運転の大型路線バスによる実証実験の出発式などを行いました。
バス運転手の不足をはじめ、昨今は公共交通機関での人材不足が社会問題化しています。全国各地で一部路線の減便や廃止が相次ぐ一方、少子高齢化を背景に、公共交通機関へのニーズは増加傾向であり、各事業者や自治体は対応策の模索に追われている状況です。
こうした課題の解決を目指し、さいたま市は2025年度より、路線バスを自動運転によって運行するための取り組みに着手。西武バスや国際興業のほか、コンサルティング業を手掛けるオリエンタルコンサルタンツ(東京都渋谷区)や、自動運転用のソフトウェア大手のティアフォー(東京都品川区)など、計8つの企業・団体などと連携しながら、今回の実証実験にこぎつけました。
実証実験を担当している同市交通政策部 交通政策課の村川宗央課長は、「さいたま市でも、バス運転手不足の影響は2023年ごろから徐々に出ていますが、一方で年間のバス利用者数は微増傾向にあります」と語ります。そのうえで「路線の減便や廃止などの利便性低下を防ぐためにも、バスの自動運転化は必要なアクションだと思っております」と強調しました。





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