「これ50ccっすよ」「えぇぇぇー!?」 これぞ“原付ネオクラシック“中古価格も超高騰のモデルとは? “そっくりな兄弟“と明暗わける

90年代のネオクラシック・ブーム後半の1997年、ホンダからクラシカルな印象のバイク「ベンリィCL50」が登場しました。いまや中古価格も高騰している同モデルですが、実は自社内の「似たようなバイク」と明暗を分けました。

1990年代によみがえった“オモロかわいい”原付

 1990年代のバイクシーンでは、新しい流行が数多く巻き起こりましたが、いわゆる“ネオクラシック”タイプの人気過熱も、こうした新時代のムーブメントのひとつでした。ヤマハ「SR400」の大ヒット、イタリア製の旧式スクーターであるピアッジオ「ベスパ」のブーム、往年のレジャーバイクが再評価され中古価格が高騰するなど、その実例は挙げればキリがありません。

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1997年に登場したホンダ「ベンリィCL50」(画像:ホンダ)

 そんなネオクラシック・ブームも後半に差し掛かったころ、1997年にホンダが発売した“オモロかわいい”モデルが「ベンリィCL50」という原付バイクです。このベンリィCL50、実は1967年に全く同じ名前で発売されたバイクの“リメイク版”という位置づけでした。

 オリジナル版のベンリィCL50は、警察にもよく配備されていた実用バイクの「ベンリィCD50」をベースに、オン・オフ兼用の「スクランブラー」タイプに仕立てたモデルでした。エンジンは「スーパーカブ」などと同系統の4サイクルOHCユニットで、当時としては高い出力を発生。変速ギアにはロータリー式を採用しており、高レベルな実用性を持ちつつ、野山を軽快に走って楽しむことができる多才なバイクでした。

 オリジナル版の生産終了から、25年近い歳月を経て甦った新しいベンリィCL50は、1997年時点の現行ベンリィをベースとしながら、限りなく“旧車風”な味わいの1台でした。フレーム色は黒のほか鮮烈な赤、青の3種類があり 、セミロングシートやニーグリップラバー付きのガソリンタンクを装備。そしてスクランブラーモデルの特徴であるアップマフラーも備え、クラシカルな雰囲気をうまく演出していました。

【再現度高い?】これが元祖「ベンリィCL50」です(写真で見る)

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