海自の射撃訓練に謎の「テープぐるぐる無人機」出現! じつは業界注目の最先端ドローンかも?
海上自衛隊が公式Xで、これまでに見たことのない珍しいドローンを使った訓練の様相を投稿し、話題となっています。
じつは自衛隊専用モデルの機体!?
ドローン対処訓練に使われた機体は、同社の公式サイトには掲載されていないため、市販されていないモデルのようです。とはいえ、テープ止めされた翼や、手投げ式の発進方法を見ると、「AirKamuy 150」のような簡易素材で作られた、再使用を前提としたドローンのようです。実際、前述した海上自衛隊の当該Xでも、機体が破壊され残骸となったドローンの写真が公開されていました。
「エアカムイ」の公式ホームページには、既存のドローン販売以外にも、用途に応じた機体を受託開発する旨が明記されており、今回のドローン対処訓練で使われた機体も、洋上での運用や、訓練での使い捨てを想定した独自のモデルの可能性があります。
段ボールのような簡易素材でドローンを作るのは、機体費用が安くなるだけでなく、加工のしやすさなどから開発費とその期間の削減にも繋がります。このコストパフォーマンスの良さは、破損や破壊がされる可能性が高い射撃訓練では大きな利点となります。また、撃墜を前提とした訓練が行えれば、隊員の練度向上にも繋がるでしょう。
今回のドローン対処訓練で使われたドローンのように、今後は用途や任務に応じた機体が作られ、海上自衛隊に限らず陸上並びに航空自衛隊でも目撃するようになるかもしれません。
Writer: 布留川 司(ルポライター・カメラマン)
雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info





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