米海軍“麻薬取り締まり”にとんでもない戦力を派遣!? ここまで派手にやる理由とは?

アメリカ海軍は2025年11月16日、ジェラルド・R・フォード級航空母艦「ジェラルド・R・フォード」がカリブ海に入ったと発表しました。

麻薬組織撲滅が主目的とはしているが…

 アメリカ海軍は2025年11月16日、ジェラルド・R・フォード級航空母艦「ジェラルド・R・フォード」がカリブ海に入ったと発表しました。

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空母「ジェラルド・R・フォード」(画像:アメリカ海軍)

「ジェラルド・R・フォード」を中核とする第12空母打撃群は、新たに命名された「南の槍作戦(Southern Spear)」の一環として、プエルトリコ東方のアネガダ海峡を南下したとしています。なお、「ジェラルド・R・フォード」はリニアカタパルトを有するアメリカ海軍最新で、世界最大の空母です。

 発表によれば、「ジェラルド・R・フォード」の主任務は国家防衛のため、「国際犯罪組織を解体し、麻薬テロに対抗するという大統領の指示を支援すること」であり、カリブ海で活動する南方軍を補完する形となります。

 カリブ海では、アメリカ政府がメキシコ方面からの密輸取り締まりを強化している影響で、ベネズエラの麻薬カルテルがコカインやフェンタニルの密輸ルートとして同地域を利用している実態があるとされています。この問題を受け、トランプ政権は9月頃から同海域での監視を強化しており、すでに20隻以上の密輸船とみられる船舶が撃沈されています。

 ただし、これらの船舶への攻撃は、麻薬の積載確認を行わないまま実施されたものであるとして、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は「民間人に対する軍事攻撃だ」と強く非難しています。

 一方、ドナルド・トランプ大統領は「ベネズエラのマドゥロ政権による国家的支援が麻薬取引を助長している」とし、「この地域への部隊集結の一因はマドゥロ大統領が作っている」と批判しています。

 現在、この海域には強襲揚陸艦「イオージマ」、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「レイク・エリー」、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ストックデール」「グレーヴリー」などが集結しているほか、20年以上前に閉鎖されたプエルトリコの旧ルーズベルト・ローズ海軍基地の再整備も進められており、アメリカ空軍のF-35A「ライトニング II」戦闘機が運用されていると報じられています。

 これらの戦力にさらに「ジェラルド・R・フォード」が加わることで、麻薬密輸組織への対策としては過剰ともいえる戦力が投入されている状況です。そのため、対立するベネズエラのマドゥロ政権への軍事的圧力を強める狙いもあるとみられています。

【画像】デカイ! ニミッツ級航空母艦と並んだ様子

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