高速で渋滞したら「ハザードランプ」は点けなきゃいけない? 実は知られていない“法的な位置づけ”
高速道路を走行中に前方で渋滞が発生しているのを発見した際、多くのドライバーがハザードランプを点灯させます。現在では広く浸透した運転行動ですが、実は道路交通法での義務付けはないのです。
実は、法律には書かれてないんです!
高速道路を走行中に前方で渋滞が発生しているのを発見した際、多くのドライバーが非常点滅表示灯(ハザードランプ)を点灯させます。これは後続車に危険を知らせるための行動として、現在では広く浸透していますが、実は道路交通法で義務付けられた運転操作ではありません。
渋滞の最後尾でのハザードランプ点灯は、渋滞を認識したら後続車にハザードランプで知らせ、その後続車もまたハザードランプでさらに後続へと危険を知らせる、という使用法が一般的ですが、これはもともとトラック運転手など、職業ドライバーの間で広まっていった“慣習”と言われています。
道路交通法によると、ハザードランプの点灯が義務付けられているのは、「夜間に幅5.5m以上の道路で駐停車する時」と「通学・通園バスが園児や児童の乗降のために停車する時」の主に2つです。
また高速道路上においては、故障などで緊急停止する際に、三角表示板などの停止表示器材を設置するのが義務づけられています。しかし、ハザードランプの点灯は「安全確保のために強く推奨」とはなっているものの、必ず行うようには明記されていません。
そして、渋滞を発見して減速、停止するまでの過程でのハザードランプの点灯は、実は法律で定められた運転行動ではないのです。





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