高速で渋滞したら「ハザードランプ」は点けなきゃいけない? 実は知られていない“法的な位置づけ”

高速道路を走行中に前方で渋滞が発生しているのを発見した際、多くのドライバーがハザードランプを点灯させます。現在では広く浸透した運転行動ですが、実は道路交通法での義務付けはないのです。

「渋滞時のハザード点灯」実際にはどれくらいの人がやってる?

 その一方、警視庁では、道交法などで定められていない用法でのハザードランプの点灯は「推奨しているものではない」としていますが、渋滞末尾での使用は、事故を防ぐサインとしてドライバーに広く使用されていることは認識しています。

Large 20251123 01

拡大画像

渋滞時のハザード点灯は、今や広く知られるように(画像:写真AC)

 また、2018年には静岡県内の高速道路で追突事故が相次いだことから、同県警高速道路交通警察隊(高速隊)が、渋滞最後尾におけるハザードランプの点灯を呼びかけたことありました。

 さらに、2021年に「乗りものニュース」が実施した読者アンケートでは、回答者589人のうち、88.5%が「渋滞の末尾でハザードランプを点灯する」と回答。このように、渋滞最後尾でのハザードランプ点灯は、自分が原因となる交通事故を起こさないための「防衛運転」の手法として、現在では広く浸透しています。

 また、近年発売されているクルマでは、急ブレーキ時にハザードランプを自動点滅させ、追突される可能性を低減する「エマージェンシーストップシグナル(ESS)」の採用も増えています。追突防止の意味でのハザードランプ点灯は、一部で自動化されてもいるわけです。

【グラフ・写真で見る】これが「ハザードの点灯」アンケート結果です

最新記事

コメント