SNS映え観光地と化した「現役空母」がまさかの復活へ!? 近代化改修で驚くべき姿に! タイの「チャクリ・ナルエベト」

タイで事実上の広報艦となっていた空母「チャクリ・ナルエベト」に、近代化改修が施されることが決定しました。今は観光客をどっさり載せていますが、将来はある兵器をどっさり載せる空母になるかもしれません。

「無人機どっさり空母」へ変貌か

 前出したフランス企業タレスが行う「チャクリ・ナルエベト」の近代化改修は、主に推進システムや電機システム、補助エンジンなどを中央で一括管理し、乗員の意志決定をAI(人工知能)がサポートする「IPMS」(Integrated Platform Management System)を組み込むものです。兵装の変更を伴うものではありませんが、艦載機に関しては大きく変化する可能性があります。

 タイ海軍は垂直離着陸能力を持つ固定翼UAS(無人航空機システム)「MARCUS-B」を運用しており、2021年にはラヨーンに係留されていた「チャクリ・ナルエベト」の艦上で、発着艦試験を行っています。

 MARCUS-Bは2022年に開催された「ディフェンス&セキュリティ2022」にも展示されていました。この際筆者は、タイ海軍の方にMARCUS-Bが「チャクリ・ナルエベト」に配備されるのかを尋ねたところ、予算不足で活動が不活発な同艦ではなく、水上戦闘艦や揚陸艦に配備されるのではないかとの見通しを示していました。

 しかし「ディフェンス&セキュリティ2025」で、タイ海軍の方に同じ質問をしたところ、「チャクリ・ナルエベト」の近代化改修発表直後ということもあってか、「予算が確保できれば、MARCUS-Bを含めたUASが、大量配備されることになるかもしれません」と述べていました。

「チャクリ・ナルエベト」の改修完了までには5年程度を要すると報じられており、改修された同艦の就役は2030年代になるものと思われます。改修後の同艦は、世界でも有数の戦闘マネジメントシステムを備えた「無人機どっさり空母」に生まれ変わるかもしれません。

※一部修正しました(11/18)

【え…!】これがチャクリ・ナルエベトに「どっさり載せる」かもしれない兵器です!(写真)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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