奈良の「ブツ切り高速」京奈和道の進捗あきらかに 「遺跡が出てきて」事業費増額 「2031年には使いたい」と県

国土交通省 奈良国道事務所とNEXCO西日本は2025年11月20日、「奈良県京奈和自動車道連絡調整会議」を開催、京奈和道の建設中区間の進捗を関係者間で共有しました。

高架は天国、地上は地獄--京奈和道どうなってる?

 国土交通省 奈良国道事務所とNEXCO西日本は2025年11月20日、「奈良県京奈和自動車道連絡調整会議」を開催、京奈和道の建設中区間の進捗を関係者間で共有しました。

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建設中の京奈和道(大和北道路)大和郡山市内区間。2024年(乗りものニュース編集部撮影)

 京都府・奈良県・和歌山県を南北に結ぶ京奈和道は、全長120kmのうち約7割が開通済み。しかし、奈良県内の人口が集積する奈良市ー橿原市間の約26kmは一部区間のみの開通にとどまっています。

 高架の自動車専用部(京奈和道)は快適ですが、その高架が終わると、現道の国道24号では深刻な渋滞が発生するという好対照をなす状況が続いています。

 未開通部の「大和北道路」12.4kmと、「大和御所道路」のうち橿原北ICー橿原高田IC間4.4kmについて、今回、それぞれ事業費が540億円、336億円、計876億円の増額となることが明かされました。なお、未開通のIC名などはすべて仮称です。

 うち510億円は資機材および労務費の高騰によるものですが、大和北道路区間については当初の事業費890億円が1430億円と約61%増になる見込みです。

●遺跡がでてきた「大和北道路」高架区間

 大和北道路の南側、国道24号沿いの高架主体となる奈良IC-郡山下ツ道JCT(西名阪道)間では、埋蔵文化財調査の結果、「平城京に関連する重要な遺構」が確認されるなど、発掘調査範囲が拡大し、これで57億円増となりました。

 なお、用地は約99%取得済み、事業進捗率は約73%だそうです。今後は、高架橋架設時の施工計画等の精査が必要だといいます。

【遺跡でてきた!】これが「京奈和道」の進捗です(地図/画像)

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2件のコメント

  1. 京奈和道の全線開通は、夢のまた夢、というか全然期待できないし、してない。だって、ずいぶん昔、たぶん30年以上前から工事やってるけど未だにこれだもんね。サグラダ・ファミリアふうに言えば湖西道路にも勝てるかも。工事担当者だって「親子孫3代にわたって工事やってます」なんてありそう。僕が就職して全国転勤して、奈良県の道路行政他県と比較したらメッチャ遅れてて話にもならへんって思って、定年退職してまた奈良に住んだら、まだここは工事中。ある意味凄い!奈良市の用地買収1%⋯いっそ最長記録打ち立てることを目指したら?「京奈和道全線開通に200年!」

  2. 正直旅行者としては大した距離でもなければ渋滞の度合いもそこまでで、仮に開通すると南はかつらぎまで北は天理まで休憩できないので一旦橿原市に降りることで休憩や食事ができて橿原市が簡易的なSAとして機能してくれてますね。

    橿原市は国道沿いに飲食店やスパ銭も完備してますし。