「保険も複数に加入しています」 線路も道路も走れる特殊マイクロバスの「東京出張」どう実現? お値段1.2億円「DMV」旅行の一部始終
徳島県と高知県で、線路を走るマイクロバス「DMV」を運行している阿佐海岸鉄道。そのDMVがイベントで東京にやって来ました。道路を走れるとはいえ、特殊車両。どのような方法で運んできたのでしょうか。
運転感覚は「かなり重い」
──車両として、DMVが道路を走る場合は、通常のマイクロバスとの違いはあるのですか?
運転動作などは一緒ですが、ボンネットがあって鼻が長いこと、また、車体が重いこともあって、かなり重い運転感覚の車だと感じます。あと、走ると機器が揺れている音がするのは、この車両ならではだと思います。
──運行されている上での苦労はありますか?
特殊な車両なので、整備がかなり大変ですね。
──乗客の反応はいかがですか?
ご乗車されるだけでなく、車でモードチェンジを見学に来る方も結構おられます。変形がすぐ終わるので、車の中で待っていて、変形を見られなかったという方もおられますね。いろいろな計算方法などがあると思いますが、弊社としては年間5000万円ほどの経済効果があるという議論を把握しています。
──道路を走れることを活かしての手応えはいかがですか。現在よりも足を延ばしたい場所などはありますか?
地域の観光施設への集客効果はあると感じます。土佐くろしお鉄道の奈半利駅への乗り入れ要望は多く、イベントで2回乗り入れたことがありますが、定期運行としては難しい部分がございます。
──ありがとうございました。
筆者(安藤昌季:乗りものライター)は、東京港で徳島へ行くオーシャン東九フェリーにDMVが積み込まれるところを取材しましたが、ある意味、海で隔てられたところにも行けるという特性を感じて、興味深く思いました。
また、JR牟岐線とDMVは阿波海南駅で接続していますが、かつては一部列車が阿佐海岸鉄道まで直通していました。現在、牟岐線の阿南~阿波海南間は鉄道とバスの選択乗車が可能ですが、このうち列車本数の少ない牟岐~阿波海南間はDMVでの乗り入れもありなのではないかと感じた次第です。
道路も走れるDMVが、その特性を活かして末永く活躍してくれることを願っています。
Writer: 安藤昌季(乗りものライター)
ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。





コメント