韓国初のオリジナル戦闘機「これ、ステルス機なんですか?」開発元を直撃! 傍らには発展型まで展示

韓国初の国産戦闘機KF-21「ポラメ」は一見するとF-35「ライトニングII」やF-22「ラプター」に似た形状をしています。実のところ、どこまでステルス性が付与されているのか、メーカー担当者を直撃しました。

欧州戦闘機よりは見つかりにくい

「ソウル ADEX 2025」の会場にいたKAIの関係者に「KF-21はステルス機なのですか?」とストレートに聞くと、「ステルス技術が適応されています」と答えてくれました。

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「ソウル ADEX 2025」にてデモンストレーション飛行するKF-21の試作5号機(布留川 司撮影)。

 KAIの説明によると、相手からの探知を逃れるための基準として、RCSや機体からの赤外線放出を低減して探知されにくい機体をRO(Reduced Observability:被探知性の軽減/低減)と呼び、ステルス機のように低視認性を設計に盛り込んだ機体をLO(Low Observability:低被探知性)やVLO(Very Low Observability:極低被探知性)と呼ぶそうです。

 そして、「ラファール」やF/A-18E/F「スーパーホーネット」、「ユーロファイター」などの第4.5世代戦闘機はRO、F-35やF-22のようなステルス戦闘機はLOやVLOに分類されます。

 KF-21はステルス機ではないもののROを想定した設計であり、さらにRCSで比較すると「ラファール」や「ユーロファイター」よりも低いと述べていました。つまり、高度なステルス性はないものの、非ステルスの現役戦闘機と比べたらレーダーには探知されにくい機体ということになります。

 また、KF-21は現時点では完全なステルス機ではありませんが、研究中の「ブロックIII」と呼ばれるアップグレード型では、機体内部に兵器類を収納できるウェポンベイが新たに追加されるため、F-35のような完全なステルス機になる模様で、メーカーでもそれを目指しているとのことでした。

【写真】これが完全ステルス化したKF-21戦闘機です

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