タイヤで走る「装輪戦車」アジアで大増殖中! その“今っぽい”理由とは? キャタピラ式は時代遅れに?

タイで新型の装輪戦車「ガーディアン-T」が発表されました。実は今、台湾や韓国などアジア各国で同様の車両開発が活発化。履帯ではないタイヤ式の戦車が増えているのには、納得の理由がありました。

陸自16式とガチバトル? タイの新型「装輪戦車」

 タイの総合防衛企業「チャイセリ」が、2025年11月10日から14日までタイのバンコク近郊で開催された防衛・セキュリティ展示会「ディフェンス&セキュリティ2025」で、105mm戦車砲を搭載する新型の装輪装甲車「ガーディアン-T」を発表しました。

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陸上自衛隊の16式機動戦闘車(画像:陸上自衛隊)

 ガーディアン-Tのような車両は、戦車駆逐車、または装輪自走砲と呼ばれることが多いのですが、戦車に酷似した形状から「装輪戦車」と呼ばれることもあります。履帯(いわゆるキャタピラ)ではなくタイヤ式の「戦車」は、いま世界的に増加しているのです。

 ガーディアン-Tはチャイセリが開発し、タイ海兵隊に採用された8輪駆動の水陸両用装輪装甲車「AWAV」をベースに開発した車体に、陸上自衛隊が運用している16式機動戦闘車と同様、105mm戦車砲を搭載しています。

 ディフェンス&セキュリティ2025で展示された車両は試作車のため、攻撃能力は明らかにされていませんが、最大戦闘重量は16式機動戦闘車(26t)より軽い25tと発表されています。16式機動戦闘車より軽量な車体に、同車の570馬力よりやや強力なディーゼル・エンジンを組み合わせていることから、舗装された道路での最大速度は16式機動戦闘車(100km/h)を上回る110km/hと発表されています。

 撮影禁止だったため車内の写真はありませんが、車内を見せてもらったところ、射撃統制装置などは高度にデジタル化されていました。筆者(竹内 修:軍事ジャーナリスト)は2013年に16式機動戦闘車の試作車を見学しています。もちろん現在の16式機動戦闘車はアップデートされているものと思われますし、12年前と比較すること自体がナンセンスかもしれませんが、射撃統制装置や戦闘管理システムのデジタル化は、16式機動戦闘車の試作車を上回っていると感じました。

【カッコいい!】これが各国の最新「装輪戦車」です!(写真)

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