駅の「発車メロディ」J-POPだらけになったワケ「発車ベルどこ行った?」ただ今後また変わる可能性も

大都市ではおなじみの発車メロディ。かつて「ジリリリ」というベルが主流でしたが、なぜメロディに変わったのでしょうか。背景には「うるさい」という声のほか、著作権料をクリアーできるようにした“仕組み”がありました。

「うるさい」「怖い」を改善したかった

 昨今、駅の発車音というとメロディを思い浮かべることが多いでしょう。しかし、かつては「ジリリリ」というベルが主流でした。それが、なぜメロディに変わったのでしょうか。背景には「騒音問題」のほか、著作権料を自治体が負担する“仕組み”がありました。

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2025年11月28日より、小田急秦野駅ではホームにおける列車接近メロディーとして、ロックバンドLUNA SEAの楽曲「ROSIER」「I for You」の使用を開始した。写真は前日の27日に同駅で行われた、列車接近メロディー導入記念セレモニーの様子(画像:秦野市)

 ひと昔前、駅の発車合図は、ベルやブザーが主流でした。これは乗客に「ドアが閉まる」という危険を知らせ、定時運行を確保するための「警告音」としての役割が第一だったからです。

 しかし、1980年代後半になると、ラッシュ時などに鳴り響く甲高い音が「騒音問題」として社会的に注目され始めます。その結果、乗客に焦りや不快感を与えるベルの音を、もっと快適なものにできないかという機運が高まっていきました。

 この「不快感の解消」と「乗車促進」を両立させる目的で、鉄道会社はメロディの導入に踏み切ります。なお、近代的な発車メロディの始まりは1971年で、京阪電鉄の淀屋橋駅が元祖とされています。

 JRグループで見ると、1988年11月に仙台駅の仙石線ホームで「青葉城恋唄」が使われたのが最初期とされます。その後、JR東日本が本格的に導入を進め、1989年3月11日に新宿駅と渋谷駅で使用を開始しました。

 このとき、ヤマハや音響デザイン会社の「スイッチ」などによって、「Water Crown」や「Gota del Viento」といった、駅の環境音のなかでも遠くまで聞こえ、かつ複数のメロディが重なっても不協和音にならないように専門的に作られたオリジナル曲が多数誕生しています。

 また、当初は汎用的なメロディが主流でしたが、やがて駅ごとに異なる曲も使われ始めます。

使われなくなった無人駅のアナウンス用電話

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