高規格道路とド並行になった「特急」勝ち目は…意外とある!? 今年で“昇格”30年 県都と県都を結ぶ
静岡~甲府を結ぶ特急「ふじかわ」。身延線唯一の優等列車として、準急「富士川」からの伝統を持つ列車です。しかし近年は身延線に並行して高規格道路が全通しています。「ふじかわ」の現状を探るべく、実際に乗車してみました。
373系を投入し、スピードアップ
1995(平成7)年には373系電車が投入され、急行「富士川」から特急「ふじかわ」に変わり、定期6往復・臨時1往復に増発。従来の急行「富士川1号」は静岡~甲府間2時間26分でしたが、ダイヤ改正後の特急「ふじかわ1号」は2時間12分に。さらに最速の「ふじかわ2号」は、甲府6時32分発・静岡8時31分着で初めて同区間で2時間を切り、表定速度も初めて50km/h台を超えて、61.7km/hに到達します。
なお、現行の「ふじかわ2号」は甲府6時20分発・静岡8時42分着(2時間22分)です。これは鰍沢口、甲斐岩間、内船、清水に停車するようになったためです。
身延線では、50km以内で630円(現行660円)、さらに2005(平成17)年から30km以内で310円(現行330円)の自由席特急料金が設定されており、短距離でも気軽に特急を利用できます。
ダイヤの面では、1998(平成10)年に定期7往復化、2006(平成18)年に停車駅統一が行われ、現在の静岡~甲府間は2時間14~24分です。
なお、中部横断道も走る静岡-甲府・竜王間の高速バスは、静岡駅~甲府駅間を1時間55分で結び、運賃も「ふじかわ」より2000円ほど安い2600円となっています。ただし土休日のみの運転で1日2往復です。JR東海は乗車1日前までに購入すると安くなる「ふじかわ早特きっぷ」(同じ区間で3470円)で対抗しています。





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